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2019年9月3日火曜日

マジカルミライ2019企画展レポート ミクさんの今後を紹介

2019年8月30日から9月1日まで開催されたマジカルミライ2019東京の企画展のレポートや、企画展特別ステージで発表のあったクリプトンのボーカロイドへの今後の展望を紹介します。ライブについては別記事で紹介します。
※関連記事ーマジカルミライ2019ライブレポート セトリも紹介します!
記事作成日: 2019.09.02/記事更新: 2019.09.03

マジカルミライ2019初音ミク等身大フィギュア
マジカルミライ2019 Ver. ミクさん

ルカさん10thと謎解きゲームが人気だった企画展

ライブに合わせて今年も企画展が開催されました。率直に言って内容的には変わり映えはあまり無かったと思います。物販とクリプトン所属のボーカロイド達の紹介に企業の出店ブースがあり、企画展内の公演やライブ用の特設ステージがあるという構成です。

いつもと違ったのはルカさん10thにあわせて、ルカさんの紹介が強化されていました。もう一つは、最近流行りの実際に歩いて問題を解いたりする、謎解きゲームが好評だったようです。1500円で参加できるのですが、かなりの方が参加されていました。

ルカさんは今日も海へ出る…

マジカルミライ2019巡音ルカ等身大フィギュアとタコルカ
漁船に乗っていても美しいルカさん
ルカさん10周年でいつもより展示が多めでしたが、特に目を引くのは漁船でポーズを決めるルカさんです。マグロだったりタコだったりと何かと魚介類やら海に関わりがあるので、漁船に乗っての展示です。左下にはタコルカがちょこんと乗っていて可愛いです。

テント風の展示ブース

テント風のブースで展示されるマジカルミライ2019初音ミク等身大フィギュア
サーカスということでテント風展示ブース
今年のマジカルミライは「フューチャーサーカス」がテーマということで、毎年展示されている等身大のミクさんはテント風のブースに展示されていました。写真を撮ったりしてみると、結構カッコいいです。

マジカルミライ2019仕様の床マット
デフォルメミクさん
等身大ミクさんの近くに床マットが敷いてありましたが、デフォルメでかなり可愛いかんじです。玄関マットとかで出るとちょっと良いかも!?

ミクダヨーその歩みは止まらない

マジカルミライ2019のエアバルーンミクダヨー
エアバルーンダヨーさん
チャームポイントのほっぺもばっちり再現
某掲示板の住人に寿司を奢らせようとするという電子の妖怪?ミクダヨーさんが、とうとうエアバルーンになって登場しました!しかし、ダヨ―さんエアバルーンの登場でももう分けがわかりません。「初音ミク→初音ミクねんどろいど→Project mirai→ミクダヨー爆誕!→ミクダヨーエアバルーン」と、凄まじい変遷を遂げての登場です。

アップでもこのクオリティ
いつの間にか雪ミクダヨーさんが公式登場し札幌に舞い降りるようになっていたり、ミクさん同様に謎のファミリーが確実に増えているのが凄いです。

マジカルミライ2019のミクダヨーとラスカル
ラスカルとダヨーさん
心無しか悪い顔をしている
ダヨーさんのマジカルミライでの仕事は、他にもいくつかありました。8月31日のオープニングセレモニーに登場したり、ミクさんとコラボ中のラスカルと一緒に会場に登場したりとです。

余談ですが、北海道ではとてもアライグマが増えていて問題になっています。ミクさんとのコラボも何かの因果なのでしょうか。元は人が連れてきた動物なので、少しでも穏便に解決されれば良いのですが…

ミクさんは夜も眠らない?

マジカルミライ2019でのチーバ君と初音ミクコラボ
ミクさんとチーバ君をはちゅねがガード
千葉県ブースでは千葉デザイナー学院の学生さんが書いた、ミクさんとチーバ君のイラストが展示されていました。そしてその周りをガードするのは「はちゅね仕様の単管ガード」です。

マジカルミライ2019のはちゅねみく単管ガード
単管ガードは鉄パイプで作るバリケードのことで、最近だと動物の形など色々なものが増えています。あらゆる仕事をこなすキティちゃんも似た製品がありますが、はちゅねみく仕様の単管ガードを作っているのは北海道の片桐機械で別メーカーです。正式名称は「ミクガード」で、北海道の工事現場で実際に使われています。購入はできませんが、北土建設のリース部門からのリースが出来ます。アイドルから建設工事まで働くミクさんには頭が上がりません。

せっかくなので交通整理用の棒振り人形なんかもあれば良いのですが、流石に道交法とかで不味いのでしょうか?

VOCALOIDからの独り立ち

piapro studioはボーカロイドのハブを目指す

企画展のステージは新技術の発表会が行われていました。この発表ではクリプトンと産業技術総合研究所(以下産総研)が共同で取り組んでいることについて、発表がありました。

マジカルミライ2019新技術発表会
新技術発表会
左: 佐々木さん (クリプトン)
真ん中: 後藤さん(産総研)
右: 伊藤社長(クリプトン)
その中の発表で次期初音ミクは一先ずVOCALOID 5ではなく、クリプトンと産総研の共同開発のエンジンが採用されるような話が出てきました。

現状クリプトンの方向性としては、初音ミクであれば声の性格をまず大事にしながら表現の幅を広げる方向のようです。

そのために引き続き初音ミクの音声合成用ライブラリのブラッシュアップを行う。合成音声部はVOCALOIDエンジンにさらにエフェクトや調声出来るようなソフトで表現の拡張を行ったり、VOCALOIDエンジンに拘らず初音ミクらしさを残しつつ別の合成エンジンの採用していく。そのために音声ライブラリや譜面データをシームレスにつなぐための核として、piapro studioを拡張していくような流れと私は理解しました。一方でVOCALOID2・3・4Xの販売を中止するようなこともしないと、述べていました。

次期初音ミクで採用されるエンジンは、元々はクリプトン社内で技術開発・研修のために販売を目的としない目的で開発されていました。それが今回の流れなどを受けて、実際にユーザーが使えるものとして発売される流れになったそうです。

クリプトンの立場を考えると妥当な方向性に思えます。ヤマハと違いエンジン自体ではなく、データライブリの開発を今まで行ってきました。そして初音ミクというキャラクターがしっかり大きくなってきたことを考えると、その声の性質を中核に今までのライブラリを生かして表現の幅を広げるというほうが、会社の立場やユーザーのためにもなるという考えは理解出来ます。

ピアノのデジタル音源は今でも沢山ありますが、様々なアプローチの表現がなされているように、初音ミクもその段階に入ったのだと思います。なので自社や他社というのは意識せず、必要に応じたものがエンジンとして採用されていき、究極的にはPiapro studioを軸に横断的に様々な表現に対応できるのを目指していると思います。

私はVOCALOID5を触っていなかったり、あまり正確に追えていないので間違いがあったら申し訳ないのですが、5ではサンプラー的要素が強くなっているようです。人の声に近いという意味では良いのでしょうが、今までのライブラリを生かしたり一から声を作りこむという意味では、不利な部分もあるように思えます。5の採用を現状見送っているのは、そういった理由もあるのではないしょうか。逆を言えば、5の次の6が出たとして初音ミクというキャラクターに合えば、VOCALOIDエンジンがまた採用されるでしょう。

古いソフトの販売中止をしないというのも非常に重要です。古い時代のアナログシンセサイザーは入手が困難であっても、それを使いたいミュージシャンは多いのです。憧れのアーティストが使っていたからであったり、古いシンセサイザー特有の音に惹かれてなど理由は様々です。そして、需要のある古いシンセサイザーというのは、代替部品を使った現代仕様での再現やソフトウェア上での再現で、音的にも殆ど変わらない製品があるにも関わらず本物が求められています。

それらを考えるとソフト音源でいつまでも製造が出来る初音ミクを、あえて販売中止にする必要はありません。もし初音ミクがさらに10年・20年と続いたら、今のVOCALOID2などは、古いシンセサイザー同様にビンテージの音源として求められるようになるかもしれません。その時を見据えてだと思います。

進化の方向として様々な拡張ソフトや合成エンジンで複雑性を高める細かい調整だけではなく、より簡単に調整できるようなものも考えているそうです。例えば歌い方にも喜怒哀楽があると思いますが、喜びを設定すれば自動でそういう歌い方になるようなものだと、私は理解しました。また、現状ボーカロイドライブラリごとに歌い方の癖があり、それを他のキャラクターで歌わせる場合、上手く歌わせるには再調整が必要になります。その手間も軽減していくそうです。なので、簡単にする部分は初心者・上級者ともに恩恵がある方向を目指しているようです。

そして最後に印象的だったのが、ヤマハと中違いをしたわけではないしユーザーを大事にしたいと強く言っている佐々木さんや伊藤社長の姿でした。初音ミクというイメージがある以上それを壊すことは出来ませんし、今までのクリプトンのかじ取りに共感してファンを続けている人たちも多いと思います。だからこそ大きな方針転換をするには、そういった部分を大事にするということを強調したり、誤解が生まれないようにする必要があったのでしょう。

その他にも産総研の発表も

クリプトンメインの発表以外にも産総研メインの発表が行われました。私が気になったのは「Kiite」というサービスです。このサービスは楽曲の検索支援サービスで、自分好みの曲を探すのを手伝ってくれるものです。

Radarという機能ではザッピングする感覚で曲を聴きながら、各種フィルターを使って好みの曲を探しやすくしてくれます。その中で推奨エンジンという機能があり、好きな曲などを登録することで、自分好みの検索エンジンを育てるというような機能があります。

莫大な数に増えてしまったVOCALOID楽曲の中から、お気に入りを探すのは至難の業になっています。ある程度注目度の高い人たち以外が発掘されるきっかけになれば、面白いと思います。この問題はVOCALOID以外の一般的な楽曲でも同じなので、将来的にはそちらでもこういったシステムが活躍してくれればと思います。

※関連記事ーマジカルミライ2019ライブレポート セトリも紹介します!

フォトライブラリ

マジカルミライ2019ミライサーカスブースの初音ミク
ミライサーカスブースより
ミライサーカスブースのミクさんです。今年のテーマ曲に関する展示などがありました。

マジカルミライ2019より巡音ルカ
音楽エリアブース裏より
ちょっと憂いのある感じがまた、素晴らしいです。

マジカルミライ2019 F:NEXブースのスケールフィギュア
F:NEXブースより
F:NEXから発売予定のマジカルミライ2019仕様の初音ミクスケールフィギュアです。

マジカルミライ2019 F:NEXブースの等身大パネル
F:NEXブースより
等身大パネルの展示もありました。

マジカルミライ2019ライブレポート セトリも紹介します!

2019年8月30日から9月1日まで開催されたマジカルミライ2019東京のライブセットリストや、私なりのレポートを紹介します。企画展などについては別の記事で紹介します。
関連記事-マジカルミライ2019企画展レポート ミクさんの今後を紹介
記事作成: 2019.09.02/記事更新: 2019.09.03

マジカルミライ2019の巡音ルカバナー
今年はルカさん10th
ルカさんの看板も企画展入口に

サーカスと10周年のルカイヤー

今年のマジカルミライ2019のテーマは「フューチャーサーカス」ということで、サーカスを意識しています。また、ルカさん10周年ということで、日替わりで曲が変わったりとルカさんパートが補強されています。wowakaさんが今年亡くなったので、アンコールに毎日日替わりで1曲入っています。

大阪と東京の二会場での開催で、大阪が8月10~11で東京が8月30日~9月1日の開催です。私は東京公演の31日と1日を見てきました。

セットリスト
曲名/作曲者/ボーカル名
※CGモデルは基本的にはDIVA Xモデルベース

1-テオ/Omoi/初音ミク
2-すきなことだけでいいです/ピノキオピー/初音ミク
3-愛の詩/ラマーズP/初音ミク
※1~3曲目Snow Mikuでも使用されている 「17 model」?

4-快晴/Orangestar/初音ミク
5-深海シティアンダーグラウンド/田中B/鏡音リン
6-メインキャラクター/Luna/鏡音レン

(1日目)
7-劣等上等/Giga/鏡音リン・レン
8-からくりピエロ/40mp/初音ミク
9-Catch the Wave/kz/初音ミク
10-Baby Maniacs/八王子P

(2日目)
7-ロキ/みきとP/鏡音レン/初音ミク
8-砂の惑星/ハチ/初音ミク
9-どうぶつ占い/すこっぷP/初音ミク
10-Baby Maniacs/八王子P

(3日目)
7-ロミオとシンデレラ/doriko/初音ミク/ミクパモデル
8-からくりピエロ/40mp/初音ミク
9-Catch the Wave/kz/初音ミク
10-劣等上等/Giga/鏡音リン・レン

11-キレキャリオン/ポリスピカデリー/初音ミク
12-ある計画は今も密かに/森羅
13-ラムネイドブルーの憧憬/アオトケイ/MEIKO

巡音ルカ10thパート(14~18曲目)
14-Never Die/ゆよゆっぺ/巡音ルカ

15-星屑ユートピア/otetsu/巡音ルカ(1・2日目)
15-どりーみんチュチュ/emon/巡音ルカ・初音ミク・鏡音リン(3日目)

16-ルカルカ★ナイトフィーバー/samfree/巡音ルカ/ミクパモデル(1・3日目)
16-Just Be Friends/Dixie Flatline/巡音ルカ(2日目)

17-それがあなたの幸せとしても/Heavenz/巡音ルカ
18-Jump for joy/EasyPop/巡音ルカ・初音ミク

19-大江戸ジュリアナイト/Mitchie M/初音ミク・KAITO
20-ブレないアイで/Mitchie M/初音ミク
21-ヒバナ/DECO*27/初音ミク
22-グリーンライツ・セレナーデ/Omoi/初音ミク
23-僕が夢を捨てて大人になるまで/傘村トータ/初音ミク

アンコール
24-アンノウン・マザーグース/wowaka/初音ミク(1日目)
24-ワールドエンド・ダンスホール/wowaka/初音ミク・巡音ルカ/DIVA Arcadeモデル(2日目)
24-ローリンガール/wowaka/初音ミク/ミクパモデル(3日目)

25-Hand in Hand/kz/初音ミク
26-ブレスユアブレス/和田たけあき/初音ミク

CGモデルは2日目と3日目のみ現地確認で誤認の可能性あり

今回は少しだけ写真OK!

マジカルミライ2019ライブ会場
ライブ会場
ライブ入場時にカメラチェックが無いので不思議に思っていたら、今回から写真撮影がライブ終了後の10分だけOKになりました。ライブの風景を写真に残せるのは嬉しいです。

最後だけ撮影OKなのは良い落としどころだと思います。撮影禁止といっても皆スマホを持っているので、撮影禁止には限界があります。一方で海外だと演奏中はスマホ程度の撮影であれば問題無しのライブも多くなってきましたが、ライブ中に皆がスマホを持ち上げてるなんて珍妙な光景も見られ、それも風情が無いと思います。なので、時間を区切ってOKにするのは良いと思います。

というわけで今回のレポートでは写真でもちょっとだけ紹介します。

Snow mikuの17 model ?登場

CGモデルは例年通りDIVA Xが基本となっていますが、Arcadeモデルやミクパモデルも一部使用さています。そして一番の特徴は最初3曲で17 modelらしいのが登場したことです。

17 modelは2017年のマジカルミライの企画展で登場し、Snow mikuのライブでは既に登場実績があります。当初はリアルタイムで3DCGキャラクターを躍らせる、R3システム用に使用されていました。そのためシェーダーの表現が軽いややのっぺりした衣装の表現でした。

今回のライブを見るとCGのシェーディングが変わっているようで、リアルタイムに対応する必要がない分リッチになっている模様です。衣装が布っぽい反射の仕方をしていたり、顔の陰影がしっかりあり少女漫画っぽい乙女チックミクさんに仕上がっています。個人的にはかなりアリなデザインです。

マジカルミライにも登場したということで、SEGAのDIVA Xモデルベースの制作から離れていくのか、今後が注目です。

ますます饒舌になるミクさん

最近のミクさんはかなり饒舌です。今年はルカさん10thということで、ルカさんとのかけあいがあり、去年よりもさらに饒舌に進化しました。

昨年のレポートでも紹介しましたが、ミクパが初めて開催された時はミクさんが喋り泣いた演出で大ブーイングが起きました。ブーイングには他の理由もあったのですが、それを加味しても演出にはかなりの拒否反応が起きていました。

そういった喋りやキャラ付け的な側面を持つ演出が増えているのは、色々変わったなあとしみじみ感じてしまいます。

サイドLEDモニターの補強によりシンプルだが向上した表現性

マジカルミライ2019ライブ会場
サイドのネオンぽいものが
LEDモニター
基本的な舞台セッティングはいつも通りです。中央にディラッドボードを配置し、その上部に通常のプロジェクター用スクリーンの構成です。

それに新たに足されたのが、左右3本づつ大中小のLEDモニターです。ライブでよく見られる積み上げ式のLEDモニターを縦長に積んだものだと思いますが、それがあるだけで舞台に広がりが出て良かったです。表示内容は演出によって違い、上部と同じ模様を表示したり違ったものを表示したりと色々です。

特に良かったのは上の写真にもあるネオンぽい表示です。LEDモニターはプロジェクターと比べるとドットは粗いものの、輝度やコントラストに優れている特性があります。そのためネオンぽい演出では、少し離れたところであれば本物ネオンのように見えるくらいとても綺麗に見えます。

逆に少し悪かったのは上部スクリーンと同じような模様を表示する時です。上部スクリーンとLEDモニターでは特性が違うので、同じ映像を表示しても違うよう見え、ある程度違和感が出てしまいます。ただ、似たようなちょっと違った模様などだと違和感がぐっと減るので、そういった改良があればもっと良くなるのではと感じました。

加えて舞台が星のように光る演出も中々綺麗でした。見た感じでは小さいLEDがまばらに吊るされているようだったのですが、開演前に近くで見たところそうは見えなかったので、レーザーを反射させたりか何かなのかもしれません。

ルカさんの♡は後ろの席の人の物!

今年もレーザーを使った壁に投影する演出がありました。位置の関係上見えるのは後部席の人だけです。ルカさんパートではハートが表示されたりしたのですが、見れたのは後ろ半分の人だけです。

バズーカの銀テープが文字入りに!

ライブが終わると銀テープがバーンと飛んでくるのは定番です。Snow mikuやmiku expoでは銀テープに文字が入っていて、毎回それが記念品になったりします。一方マジカルミライでは文字無しだったのですが、今回からそれが文字ありに変更され嬉しい変更です。銀テープはライブ参加者だけの特典お土産ですからね。

銀テープを高圧ガスで飛ばす機械は、バズーカと呼ばれています。今回は前方だけでなく、会場真ん中あたりにも設置されていて、後部の人すべてに行き渡らないにしてもかなりフォローされるようになりました。

先述のレーザーの演出といい会場後ろ側になってもフォローが入る用になったのは嬉しいことです。いくら座席に値段差があると言っても、演者が見れないのはミクさんライブに限らず悲しいものです。会場後部の人だけのちょっとした特典を設けたりフォローするのは、ライブ来場者全員の満足度を上げるものです。これからもその部分は強化してほしいです。

曲目はかなり日替わりの部分が

マジカルミライでは曲目が日替わりの時とそうでない時があるのですが、今回はかなり多くの入れ替えがありました。

以前も同じようなことを書いたのですが、日替わりだとその日だけの特別感や何度もライブに来る日には嬉しい演出です。一方で好きな曲が聞けない日があったり、一度しかライブに来れない人には不公平感を与えたりもします。そういう意味では賛否あるもので、何とも言えないと感じます。

最後のアンコールはwowakaさん追悼になってしまいました。samfreeさんといい頑張ってる人の新しい曲が聞けなくなるのは、本当に残念です。

来年は8月と12月開催に

来年のマジカルミライ2020は8月7~9日に大阪、12月に18~20日に東京で開催されます。

マジカルミライ2019ライブ次回告知

東京が12月開催になったのは間違いなくオリンピックのせいでしょう。ビッグサイトなんかは今年の8月から工事が始まり使用不能で、展示会やライブに大きな影響が出ています。オリンピック・パラリンピック開催中の8月の東京開催はまず無理です。3月9日に開催という手もあったのでしょうが、Snow mikuと近いことやライブ会場自体がオリンピック終了まで抑えにくい状況で難しかったのかもしれません。オリンピックは色々味噌が付いて素直に喜べない状況ですが、ここでも嬉しくない状況に陥るとは…

とは言え12月開催ということで、初の冬シーズンのマジカルミライという楽しみも生まれました。雪っぽい演出など、冬ならではの演出に期待して待ちたいものです。

関連記事-マジカルミライ2019企画展レポート ミクさんの今後を紹介

2018年10月30日火曜日

初音ミク Links Tokyo 150に行ってきた

江戸から東京へ改称してから150年を記念して2018年10月26~27日に行われた「東京150年祭」の中のイベント、「刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~」についてレポートします。
記事作成日: 2018.10.29/記事更新日: 2018.10.30


刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~での実際の画像
ウォータースクリーンライブ実際の映像
(バッスルドレススタイル)

Old meets New 東京150年の一環で開催

江戸から東京へ改称してから150年を記念して「Old meets New 東京150年」と銘打って、東京都を中心にして様々なイベントが開催されています。今回は2018年10月26~27日に浜離宮で行われた「東京150年祭」の中のイベントとして、「刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~」が実施されました。

観覧料は無料で、浜離宮への入園料の300円だけで見ることが出来ました。整理券を各回配布していましたが、これは前のほうで見るのに必要だけで整理券無しでも見ることが出来ました。上映は一日4回で、屋外でやる関係で18:30・19:10・19:50・20:30の夜のみです。

ウォータースクリーンを使って巨大投影で東京タワーとコラボ

東京タワーと初音ミクのツーショット 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~にて
東京タワーとのツーショット
(東京オリンピック日本選手団スタイル)
会場となったのは浜離宮の池のほとりで、そこでウォータースクリーンを設置してライブを行いました。

刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~のプロジェクションマッピング用プロジェクター
プロジェクションマッピング用プロジェクター
ウォータースクリーンの説明ですが、仕組みは非常に単純です。池の水を強力なポンプでくみ上げ、平面状に水を噴射します。それをスクリーンにみたて、プロジェクターで映像を投影します。ミクさんのライブだと横浜の赤レンガ倉庫で、Project DIVAの販促の一環で同様のライブが行われたことがあります。今回はさらにプロジェクションマッピングも加わっています。上の写真でも、左側の樹木にうっすら映像が投影されているのが分かります。写真で撮影すると夜でミラーレスの感度をかなり上げる必要があるのと、スクリーンが水であったりミクさん自身が動くのでもやっとしてますが、実際見ると結構くっきりと見ることが出来ました。

見やすさ重視のためか、マジカルミライのような全身投影ではありません。バストアップの上半身のみです。

ブルードレス初音ミク  刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
マンション群とツーショット
バッスルドレス風初音ミク 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
ビルに囲まれているのが分かる
会場となった浜離宮は最寄り駅が新橋駅で、東京タワーのある芝公園ともそんなに離れていません。なので、写真のようにビル群や東京タワーと並ぶ巨大ミクさんという、サイバーパンクさながらの光景を見ることできました。これだけでも見る価値があったと思います。

野外にも関わらず良かった音響

 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~用スピーカー

 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~用スピーカー
様々なスピーカーを使用
驚いたことの一つが音響です。様々な種類のスピーカーを使い屋外であるのに関わらず、音響がとても良かったことです。音が非常にクリアでこもった感じや、聞き取りづらい音域はあまりありませんでした。演奏が録音なので、事前に詰めて調整し易かったというのもあるかもれません。

ちょっと褒め過ぎかもしれませんが、展示会場で無理やりやってるマジカルミライより音は良かったです。イベントの技術協力で、ライブ・イベント大手のヒビノが入っていて、流石は大手の力だぜ!という感じです。

超速メドレーで150年を巡る

まずセットリストですが、Twitterで「nanome」さんと有志によりセットリストが作成されているので、それを参考にさせて頂きました。

●鹿鳴館スタイル
1.鉄道唱歌「東海道」編・1900
2.花・1900
3.水師営の会見・1910
●女学生スタイル
4.カチューシャの歌・1914
5.東京節
6.東京行進曲・1929
●モダンガールスタイル
7.あゝそれなのに1936
8.東京ラプソディ・1936
●銀ブラスタイル
9.リンゴの唄・1945
10.銀座カンカン娘・1949
●青ドレス
11.東京キッド・1950
12.東京シューシャインボーイ・1951
●真知子巻きスタイル
13.君の名は・1953
14.有楽町で逢いましょう・1957
15.東京だよおっかさん・1957
●サブリナパンツルック
16.上を向いて歩こう・1961
17.コーヒールンバ・1961
18.銀座の恋の物語・1962
●フレアスカートドレス
20.こんにちは赤ちゃん・1963
21.鉄腕アトム・1963
●東京オリンピック日本選手団スタイル
22.東京五輪音頭・1963
23.東京オリンピック・ファンファーレ・1964
●サイケデリックカラースタイル
24.三百六十五歩のマーチ・1968
25.中央フリーウェイ・1976
●シルエット
26.土曜ワイド劇場OPテーマ・1997
27.太陽にほえろ!・1972
28.Friday Night Fantasy(金曜ロードショー)・1985
29.火曜サスペンス劇場・1981
30.必殺仕事人・1979
31.日曜洋画劇場OPテーマ1984
●ジュリアナファッション
36.テクノポリス・1979
33.TOKYO, GO! ・1993
34.ダンシングヒーロー
35.東京は夜の7時
●セーラー服&うさぎちゃんヘアすたいる
36.ムーンライト伝説・1992
●プリンセススタイル
37.Can You Celebrate?・1997
38.三日月・2006
●浴衣スタイル
39.千本桜・2011

全39曲でした。浜離宮が旧新橋駅のすぐそばというのもあってか、最初は「鉄道唱歌」からスタートします。数曲ごとにその時代の服に身を包み、最後は平成でミクさんの「千本桜」で終わります。20分の枠なので、それぞれの曲をかなり駆け足で繋いでいきます。この曲数の早着替えは人間じゃ相当厳しいので、ミクさんならではと言えるかもしれません。

初音ミク女学生風 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
女学生スタイル
マジカルミライとは違って、正直盛り上がるという感じではありませんでした。私が見に行ったのが最終日というのもあって、会場内はかなり余裕がありました。全体的に穏やかな雰囲気で、楽しい!という感じです。写真撮影もOKだったので、皆撮影してました。いつのもサイリウム組は、一番後ろで慎ましくサイリウムを振っていて、思い思いに楽しむ感じです。

サブリナパンツ風初音ミク 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
サブリナパンツ風
ここでも東京タワーとのツーショットです。エフェクトと洋服が相まって、とてもファンシーな感じとなっています。

 サイケカラー風初音ミク 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
サイケカラー風
初音ミクシルエット 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
金曜ロードショー風
基本的には着替えていくんですが、テレビメドレーのところではシルエットです。金曜ロードショーや火曜サスペンス劇場と、ちょっとネタに走っていて所々笑い声が聞こえました。最近の子はこのネタ分からないんでしょね…と、ちょっとしみじみです。

初音ミクセーラームーン風 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
セーラームーン風
セーラームーンのオープニング曲、ムーンライト伝説は他の曲よりかなり尺をとって一曲だけの専用スタイルです。やはり参加者層を考えてのことでしょうか。月明りの東京の元、ミクさんのムーンライト伝説を聞ける時代が来ると誰が想像したでしょうか。

 ジュリアナファッション風初音ミク 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
ジュリアナファッション風
ロングヘア―にふわふわ扇子とバブルへGO!!なジュリアナファッションです。もうちょっと太眉でもよかったかもしれません。

 ウエディングドレス風初音ミク 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
ウェディングドレス風
安室ちゃーん!!を意識したと思われるウェディングドレスすたいるです。ミクさんはしょっちゅうこの格好させられてる気がします。

浴衣風初音ミク  刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
浴衣風
最後の千本桜では浴衣で終わりました。10月終わりなので季節外れになっていますが、制作時は大人の事情で夏の予定だったのでしょうか?

と、今回はこんな感じでした。整理券配布や列並びで4時間と、地味にマジカルミライみたいな気分を味わい意気消沈していましたが、ライブを見ると普通に楽しめました。ウォータースクリーンは大きく映るので、マジカルミライのような場所へのシビアさはありません。気軽に見れて楽しいので、またどこかでと沢山やってほしいものです。

2018年9月3日月曜日

マジカルミライ2018行ってきた! ライブ・企画展レポート

大阪と東京で行われた「マジカルミライ2018」のうち、2018年8月31~9月2日に幕張メッセで行われた企画展とライブのレポートです。記事の一部を修正と加筆・写真の追加をしました。
作成日: 2018.09.02/更新日: 2018.09.03

マジカルミライ2018等身大フィギュア
初音ミク等身大フィギュア
なかなか良い出来でした

ちょっと見どころ不足? 企画展

例年通り企画展も併せて行われたいました。企画展は8月31日~9月2日の日程で行われました。幕張メッセの10・11ホールを使用して、「公式グッズ販売・企業ブース・主催者ブース・同人即売会」などが行われました。

率直に言って内容としては、去年と代わり映えの無いものでした。あえて言えばテレビでちょっと話題になった、Gate Boxが殆ど並ばずに見れたのは良かったと感じたぐらいです。これだ!というものは、感じなかったのが正直なところです。なので以下は写真を何枚かピックアップしていきます。

初音ミク等身大フィギュア マジカルミライ2018 Ver.
等身大フィギュア全体像
今年のミクさんの等身大フィギュアは出来が良かったです。

初音ミク、鏡音リン・レン、巡音ルカ等身大フィギュア
CVシリーズ全員が展示
等身大フィギュアはミクさんの他にもリンちゃん・レン君・ルカさんが展示されていました。

巡音ルカ等身大フィギュア
巡音ルカ
このようにルカさんはとてもビューティフォーです。

初音ミクマジカルミライ2018メインビジュアル
メインビジュアル
メインビジュアルの大型ポスターです。

GOODSMAILE RACING SUPER GT 初音ミク ドア側面
SuperGT車のドア側面
例年通りGOODSMILE RACINGも出展しています。写真はSuperGT車のドア側面のアップです。デザインはメインテーマも手掛けるHSPさんによるものです。

GOODSMAILE RACING 鈴鹿10時間 初音ミク ドア側面
鈴鹿10時間車のドア側面
つい先日行われた鈴鹿10時間耐久レース仕様車も登場しました。デザインはゲームのキャラクターデザインなど幅広く手掛けるTonnyさんです。車体は洗浄されずレース時の雰囲気を留めていて、写真でもわかるようにタイヤのゴムの汚れなどが付着していて、レースの過酷さがわかります。今年は5位であと少しだったので、次回は入賞を目指してほしいです。

初音ミク マジカルミライ2018 スケールフィギュア
マジカルミライ2018 スケールフィギュア
スケールフィギュアのアップです。被写界深度の関係で、逆勇者パースを感じる感じになってしまいました。

鏡音リン・レン10周年記念パネル
鏡音リン・レン10周年ということで、大型の記念パネルが展示されていました。

Gatebox初音ミクデザイン等身大ポップ
Gatebox等身大ポップ
Gateboxデザインの等身大ポップがありました。家庭的?な感じを狙ってか、ちょっと柔らかめのデザインです。

初音ミク Gatebox用設定画
Gatebox用設定画
設定画も展示してありました。メイド服ではなくあくまでもエプロン姿となっています。ミクさんが何かとお手伝いしてくれる時代がくれば、いろいろ助かるんですねぇ…

と企画展はこんな感じでした。

安定感あり ライブレポート

東京でのライブは幕張メッセ11ホールで、9月1日・2日の昼夜4講演が演奏されました。

・セットリスト
曲名/作曲者/ボーカル名

01-Hand in Hand/livetune/初音ミク
02-ビバハピ/Mitchie M/初音ミク
03-METEOR/DIVELA/初音ミク
04-アンノウン・マザーグース/wowaka/初音ミク
05-ワールドイズマイン/ryo/初音ミク
06-キャットフード/doriko/初音ミク
07-アカツキアライヴァル/Last Note./初音ミク・巡音ルカ
08-愛言葉/DECO*27/初音ミク ※FTモデル使用
09-あったかいと/halyosy/KAITO
10-Nostalogic/yuukiss/MEIKO
11-on the rocks/OSTER project/MEIKO・KAITO
12-No Logic/ジミーサムP/巡音ルカ
13-ドリームレス・ドリームス/はるまきごはん/初音ミク
14-劣等上等/Giga/鏡音リン・レン
15-ロキ/みきとP/鏡音リン
16-ジェミニ/Dixie Flatline/鏡音リン・レン
17-8HIT/じーざすP/鏡音リン・レン
18-いーあるふぁんくらぶ/みきとP/鏡音リン・レン
19-リバースユニバース/ナユタン星人/初音ミク
20-Today the future/はりー/初音ミク
21-Shake it/emon/初音ミク・鏡音リン・レン
22-ODDS&ENDS/ryo/初音ミク
―アンコール―
23-39/sasakure.UK×DECO*27/初音ミク
24-砂の惑星/ハチ/初音ミク
25-Tell your world/livetune/初音ミク ※ミクパモデル使用
26グリーンライツ・セレナーデ/Omoi/初音ミク

セットリストは大阪と同様で、去年より1曲少なく全26曲でした。使用しているCGモデルは推定ですが、原則Fモデルをベースとしたものです。「愛言葉」ではmikuexpo 2016で使用された初音ミクProject DIVA Future Toneモデル、「Tell your world」ではミクパ in 関西2013で使用されたミクパモデルと思われるものが使用されています。私としては複数モデルが見れるほうが好きなので、嬉しい限りです。

去年はミクさんが10thでしたが、今年は鏡音リン・レン10thです。リンちゃんレン君パートがいつもより多めに設定されています。来年は巡音ルカ10thなので、ルカさんパートが強化されると予想されます。

モニター関係は堅実進化

モニターの配置としてはディラッドボードは16:9のものを縦にして、それを横に7枚並べています。プロジェクターはディラッドボード一枚ごとにセットしてありました。そして上部には大型のLEDモニターといつもの配置です。見にくい場面はなく、安定していました。

装飾は例年通り飾り気のない、ライトやレーザーにミラーボールと電飾中心でした。今回の特徴は、LED付きトラスがもディラッドボードを取り囲むようにひし形に配置してあることでした。「最後のミクの日感謝祭」の電球を彷彿させます。

LED付きのトラスが比較的大きな存在感を示していたのと、レーザーやフラッシュ的点滅を使った演出などもあったので、例年よりはステージの寂しさが減ったのは良かったと思います。ただ、フラッシュがあまりに強く、目つぶしで目が痛かった場面もありました。

一つあったら良かったと思ったのは、せっかくトラスをひし形にしているので、LEDを3ラインにして髪止めカラーなども再現出来れば、表現の幅はぐっと広がったと思います。

饒舌になったミクさん

昨年と同じくミクさんは割とおしゃべりでした。「ワールドイズマイン」の前では「次はみんなが大好きな曲だよ!」などと、自らハードルを上げているスタイルを繰り出してきました。これが11年目の貫禄といういうやつです。

今までライブでの喋りは限定的な方向でしたが、マジカルミライに関してはそういうことでは無くなっていきそうです。

演出はちょっと寂しい場面も

ライトを利用した演出でステージの寂しさはある程度回避できていましたが、やはり寂しい場面もありました。

ちょっとしっとりした曲などで、ライトが単調な時に上部の大型LEDモニタの内容もかなりおとなしい場面もあり、ちょっとこれは寂しい!という場面もいくつかありました。「on the rocks」みたいなやや動きが少ない曲で演出を多用しない曲の場合は、ディラッドボードにオブジェクトをいくつかがっつり表示するのも良いのかもしれません。

全体としては壁は比較的利用の余地があるので、壁に何かを投影するようにするのも良いと思います。

逆にスモークの使い方は良かった

演出で「Hand in Hand」の実写パートは2018仕様に変更されていて、その点は気が利いているなと思いました。「ジェミニ」では、レーザーを使って天井にふたご座を表示していたのは良かったと思います。

他に良かったと思ったのはスモークを使うタイミング2曲だけと、非常に限定したことです。装飾や演出装置を限られたものにしているので、リンちゃんレン君パートでは10周年を記念する場面が強調されたと思います。

11年目にふさわしい曲となぜそこに入れた!という曲

オフィシャルCDにも入っていた「リバースユニバース」ですが、昨年10周年記念の時にリリースされた曲で、11年目にちょうど良い曲だと思います。歌詞は長くVocaloidを知っている人ほどクスっと出来る曲で、このネタはこのタイミングでないと生きないと思います。

ちょっと脱線すると歌詞には伝説の「ひっくり変えるよ、当然」のパロディも入っているのですが、現実にはまだそこまでは行っていないなあ、なんて思まいました。とは言っても、音楽業界がスピンしてクラッシュしていろいろぶっ壊れたぐらいの変化は、良い意味でも悪い意味でも起こった気がします。

最後になぜそこに入れた!と前回も突っ込んだこととして、メインテーマがアンコールに入っていることです。オフィシャルCDにも当然入っていて、企画展でもプッシュされている曲なのに、建前上あるか無いか分からないアンコールに入れるのはやはりどうかと思います。

とまあこんな感じでいろいろ書きましたが、全体としては今年も楽しめました!来年もマジカルミライに参加したいです!マジカルミライ2019は、東京と大阪で開催の予定です。

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10周年の節目 マジカルミライ2017ライブ編

2016年9月10日土曜日

マジカルミライ2016企画展編 VR&ロボの時代?

2016年9月9~11日の日程で行われたマジカルミライ2016の企画展についてレポートします。

大幅に進化したVRライブ

Play Station VRと初音ミクコラボヘッドフォン
Play Station VRと初音ミクコラボヘッドフォン
昨年のマジカルミライの企画展でもデモのあったPlay Station 4のVRライブですが、内容としては去年と同じくミクさんのライブを眺めるのが中心のものですが、去年と比べると大幅にレベルアップしていました。画面の撮影はできなかったので、文字でレポートします。

まずゲーム内容ではなくVRゴーグル本体です。目の焦点を合わせるために細かく調節できるのですが、昨年はメガネ装着状態だと上手く装着することが出来なかったのですが、今年はメガネ装着状態でも問題なく使用可能になりました。これでひとまずメガネ族は安心です。

次にグラフィックの大幅な向上です。去年はヴァーチャルライブ会場のオブジェクトは、どこか貧相なものでした。それが今回は見違えるほど向上していました。本体は隠されていたのですが、もしかしたらPS4 Proだったのかもしれません。VRゴーグルの解像度がまだまだ荒いので、そういう面ではまだ見た目の悪さはありますが、CG自体の質は十分実用レベルに達したと思います。

最後に肝心のゲーム内容でしたが、最高の一言です。ゲーム開始前に係のお姉さんが去年よりすごく面白くなるといって、ハードルを自ら上げてきただけのことはありました。内容は昨年と同じく、PS moveを振ってミクさんのライブを盛り上げるというものですが、立ち位置が増えて大幅に楽しめるものとなっています。ヘッドトラッキングで視野自体は360度ですが、昨年は最前から3列目ぐらいからと、ステージ上の決まった位置からミクさんを眺める感じでした。今年はステージ最前列・右・左と、二階席、ステージ上の中らから、好きなタイミングで立ち位置を選んでみることが出来るようになりました。この中で最も最高なのは、なんと言ってもステージ上です。ミクさんと鼻先がふれあいそうな感覚になるほどの臨場感です。これだけでVRを買う価値があるんじゃないかと思えるほどでした。強いて言えばゲーム性にまだまだ難ありで、PVとしての要素が強い感じです。本格的に音楽ゲームになったら、もう一段次元が変わりそうです。

クリプトンもVRデモを出展

体感型VR用の椅子SIM VR
Play Station VRはVRゴーグルを中心としたVR体験ですが、VRゴーグルに追加する形で振動や傾いたりする椅子SIM VRを使ったデモをクリプトンの技術チームが行っていました。

ゲームは「町中のミクさんを見つける・音楽ゲーム」の二種類から一つを選ぶ形で、おすすめのほうだった町中のミクさんを見つけるゲームをやってみました。内容は大型ロボ?に乗り込み町中に隠れたミクさんを探すというものです。率直に行ってゲーム自体はSonyのものと比べる劣るのですが、椅子自体が傾いたり振動したりするので加速感を感じて実際にロボットに乗っている感じがします。技術デモを行う前に係の方が、ジョイスティックで視点を変えるのでなくヘッドトラッキングで横に向くと酔うと言っていたのですが、本当になかなかのものでした。わざと横へ向いてみましたが、ゲームを終えた後足が震えるぐらい酔いそうになりました。3Dゲーム酔いするほうどうはないので、酔いやすい人は無理だと思います。

フィギュアもロボの時代へ?

ボークスの動く大型フィギュア「ドルフィハニー」と、グッドスマイルカンパニーがiDollとコラボした動く小型フィギュア「HATSUNE MIKU by iDoll x Nendoroid」が展示されていました。

動くドルフィー「ドルフィハニー」
動くドルフィー「ドルフィハニー」
この「ドルフィハニー」はMMDデータを元に、好きにフィギュアを動かすことが出来ます。動きとしては少しゆっくりで、ゼンマイで動く人形のような趣のある動き方をします。開発者はSONYのAIBOの開発に関わっていた方です。

HATSUNE MIKU by iDoll x Nendoroid
HATSUNE MIKU by iDoll x Nendoroid
「HATSUNE MIKU by iDoll x Nendoroid」はねんどろいどサイズの稼働フィギュアです。「ドルフィハニー」のようにゆっくり動くのではなく、おもちゃらしくキビキビ動きます。写真では切れてしまっていますが、下の台座に動力が内蔵されています。

今回二つの稼働フィギュアが出展されましたが、コンセプトがだいぶ違うようです。世間ではpepperのような人型ロボットが社会に進出し始めましたが、フィギュアもロボットの時代へ近づいているようです。

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マジカルミライ2015を振り返る 企画展編

2016年5月25日水曜日

初音ミクと日本画 「ぼくらが琳派を継いでいく展」を見て

代官山にある「AL」という展示スペースで行われている「ぼくらが琳派を継いでいく展 - 琳派の世界にキャラクターが佇む展覧会」で初音ミクの絵が飾られているということで見てきました。今回の内容は、初音ミクと琳派の視点からの感想が中心です。

ぼくらが琳派を継いでいく展の入り口看板

そもそも「琳派」「ぼくらが琳派を継いでいく展」って?


まず「琳派」についてですが、ざっくり言うと日本画の表現技法です。トークショーの受け売りですが、どんな有名な絵があるかと言えば「風神雷神図」や、今回のミクさんの絵の元ネタになっている「燕子花(かきつばた)図」など、金ぴか屏風絵などが有名です。大和絵から発展した表現技法で、ベタ塗りのような漫画的な表現があったり、オマージュ的に真似ることで技法が伝わり発展してきていたりと、今の漫画文化に近い部分があるのも面白いところです。


「ぼくらが琳派を継いでいく展」については、会場である「AL」に概要が書いてあるので細かくはそちらを読んで欲しいと思うので簡単に説明します。今回の展示関して言うと「初音ミク」「リラックマ」「手塚キャラ」などと、琳派の作品を組み合わせたオマージュ作品の展示会です。初音ミク公式ブログを見ると、去年「京まふ」で展示されたものを持ってきたもののようです。手軽に買えるちょっとしたグッズもあります。

会期は「2016年5月23~29日 12:00~19:00」で無料です。最寄り駅は東横線「代官山」・JR「恵比寿」などで、会場は「AL - 1F Main Space 東京都渋谷区恵比寿南3-7-17」です。こじんまりした会場なので、スマホの地図アプリに住所を直接入力したほうが良いかと思います。

・会場となっているALのページ
・今回の展覧会についての初音ミク公式ブログ

初音ミクは現代の燕子花

トークショーで初音ミクがモチーフに選ばれた理由が話されていましたが、それは現代の「燕子花」としての隠喩です。「燕子花」は女性的なモチーフです。そして、「燕子花図」を書いた尾形光琳は女性好きな一面があったようです。その二つを結びつけると燕子花が沢山並ぶ様子は、美しい女性達とも解釈できます。現代社会、とくに私たちのような男性です。現実の女性より非実在の女性のほうを沢山眺めてる人も多いと思います。そこで、現代の非実在女性の代表としてミクさんを中央に配し、昔の非実在女性として燕子花としたそうです。

非現実の女性ばかり眺めているというのは、的を射てるような耳が痛いような指摘です…

デジタル絵には出来ないアナログの3次元的表現

まず凄いと思ったのは絵でありながら3次元的な部分があるということです。この絵は金箔を貼った屏風の上に、燕子花とミクさんの絵が描かれています。金箔を正面から見ると平面的なのですが、斜め横から見るとホログラムのように独特な光沢を放つのです。ミクさん自身も遠くから見ると平面的なパッケージに描かれているタッチに見えますが、近くで見ると筆のタッチがしっかり分かります。

ミクさんはネット上で発達した文化なのでCGで書かれた絵が多いと思います。なので印刷してもやはり平面的に見えます。しかし、この屏風図は金箔独特の角度による光沢や、筆のタッチによる奥行きがあります。

ここで私が思ったのは、これがデジタルの目指すべき一つの到達点なのではと思います。例えば、ボーカロイドエンジンにデータを打ち込んで歌を歌わたとしたら毎回同じ声が出るだけです。声もまだまだデジタル特有の声で、奥行きが無く平面的です。ファミコンサウンドが今も生きているように、今のボーカロイドが表現の一つだと確信しています。それでも表現の幅としては、この絵のようなアナログの奥行きが表現できるようさらに進化するべきではないかと思います。そして、そこまで到達できた時に、アナログを超えた新しい表現のステージに入れるのだと思います。その時が本当の意味で電子の歌姫になる時なのかもしれませんね。


違和感の壁

この屏風を見た時に何となく違和感を感じました。上手く表現できないのですが、非現実感とでも言ったら良いのでしょうか?有名な琳派の絵が描かれた時代の人も、美しい・神々しいなど色々な感情を持ったと同時に非現実感を感じたと思います。なぜなら金箔のような高い素材を使っている上に、風神雷神のような非実在のモチーフだったり、タッチも写実的ではなく今で言う漫画的な部分があるからです。でも、私が感じたのはそういう意味ではなく、言い換えると親しみを感じないといった部類のものです。美しさや素晴らしいといった気持ちを感じなかったわけではありません。でも、何かつっかかるものを感じたのです。

そこでボーカロイドの違和感に似たものが少しあるのでは?と感じました。ボーカロイド楽曲は、声は必ずデジタルで、楽器も打ち込みであったりします。そこで最初に感じるのはデジタルとアナログのギャップによる違和感です。その後に楽曲独特の美しさや楽しさなどの感情が生まれると思います。しかし、その二つの感覚の他に、口に出せない違和感のようなものを感じるときがあります。その違和感が今回の展示で感じた何かに近いのではと思ったりします。


とまあこんな感じでミクさん中心の感想を書いて見ました。この展示会の他の絵も素晴らしく、水墨画のようなBJの絵は、BJ独特の暗さと力強さを表現出来ていて素晴らしかったです。私は絵には疎い人間ですが、今まで無かったような絵の体験が出来ました。無料なのでミクさんが好きな人は、行ってみれば何か新しい発見があると思います。

2016年4月17日日曜日

今年もハイクオリティ「高田夜サクラミクライブ!」2016

2016年4月16日にお行われた完全ファンメイドのライブ「高田夜サクラミクライブ!」について紹介します。

今年もハイクオリティなライブ

実際のライブの様子

セットリスト

曲名/作曲者/ボーカル名

01-千本桜/黒うさP/初音ミク
02-ラズベリー*モンスター/Gom/初音ミク
03-shake it!/emon/初音ミク
04-ロストワンの号哭/Neru/鏡音リン
05-津軽海峡冬景色/三木たかし/初音ミク
06-からくりピエロ/40mP/初音ミク
07-キャットフード/doriko/初音ミク
08-saku*life/keisei/初音ミク
09-ODDS&ENDS/ryo(supercell)/初音ミク
-初音ミク MC-
10-Promise/samfree/初音ミク・鏡音リン

-アンコール-
11-ルカルカ★ナイトフィーバー/samfree/巡音ルカ
12-みくみくにしてあげる♪【してやんよ】/ika/初音ミク
13-SPiCa/とくP/初音ミク


「高田夜サクラミクライブ!」は完全ファンメイドで行われているミクさんを中心としたVOCALOIDライブです。昨年に続き「高田城百万人観桜祭り」に合わせて上越市高田本町商店街で行われている「城下町高田・本町 春フェスタ」の中のイベントの一つとして、商店街内の「雁木通りプラザ広場」にて4月17日18:30から無料で行われました。ファンメイドとは言え、非常にクオリティの高いライブで無料とは思えない出来です。

高田夜サクラミクライブで千本桜を歌う初音ミク
千本桜を歌う初音ミク
18:30頃
この日は18:30から開始だったということだったのですが、機材トラブルがあったようで一旦始まったと思ったら止まってしまい30分ほど時間が押してしまいました。雪ミクのコスプレをしたお姉さんが何とか時間をつないでグッジョブ!という感じでした。観客の皆さんも特に取り乱す様子もなくまっていました。この会場は屋外だったのですが、18:30頃はまだ若干明るかったので30分時間がおしたことで、結果的に全ての曲を綺麗に投影できました。なので、トラブルも悪いことばかりとは言えません。

CGモデルや映像はファンメイドということもありMMDベースとなっています。率直にいってその点ではSEGAが作っているような映像に比べると、CGの完成度やMMD独特のカクカクな動きなど見劣りしている部分はあります。しかし、それはあくまでもただ比較したらという話で、クオリティ自体はお金をとっても十分なほどで、ファンメイドのクオリティを越えているといっても過言では無いと思います。

スクリーンは小型なものを使っているため非常に鮮明に投影できています。映像自体の解像度も高く、望遠レンズで撮影したものを等倍でみないとジャギなどは分かりません。マジカルミライやミクパは会場が大きいため映像の色身が薄くなったりしますが、会場にあった大きさのスクリーンや解像感のある映像を使うことで、そのあたりのバランスはそれらを越えている部分も多いと思います。

セットリストはSEGAが主催するライブやゲーム「Peoject DIVA」に収録されている曲が多く、ある程度初音ミクが好きな人であればとっつきやすいセットリストだと思います。このうち「saku*life」はこのライブための書き下ろし曲となっています。

高田夜サクラミクライブ!で津軽海峡冬景色を歌う初音ミク
津軽海峡冬景色を歌う初音ミク
前回のライブではシンセサイザーのDX7をミクさんが演奏しているように見せる演出があり面白かったのですが、今回は津軽海峡冬景色という飛び道具が飛び出しました。人間のMCが最初に少し出てきて、歌謡ショー風の演出から始まりました。MMDモデルもこの曲の時は変更され、スナック初音を彷彿させます。こういう演出はファンメイドらしい良いとこだなと感じます。

高田夜サクラミクライブ!でルカルカ★ナイトフィーバーを歌う巡音ルカ
ルカルカ★ナイトフィーバーを歌う巡音ルカ
ライブ中のラスト前のミクさんによるMCで触れていましたが、新潟出身のsamfreeさんが昨年若くしてなくなったと言うことで、「Promise」や「ルカルカ★ナイトフィーバー」が演奏されました。名曲を沢山生み出し、プロとしても活躍されていただけに非常に残念です。

高田夜サクラミクライブ!でPromiseを歌う初音ミク・鏡音リン
Promiseを歌う初音ミク・鏡音リン
「Promise」ではミクさんとリンちゃんの共演も見ることが出来ました。

高田夜サクラミクライブ!でSPiCaを歌う初音ミク
SPiCaを歌う初音ミク
アンコールは「ルカルカ★ナイトフィーバー」と「みくみくにしてあげる♪【してやんよ」で会場をあっためた後、「SPiCa」とSPiCa砲で銀テープを飛ばして終了という流れです。最後まで非常に熱気に包まれた中終わりました。

静岡清水マリンパークでのライブ告知
ライブ告知
参加者としては俗に言うミク廃と呼ばれるコアな層も居ましたが、近隣からきた中高生なども多く来ていました。日本ツアーが行われたりと以前よりは身近になったミクライブですが、中高生にとっては距離・金銭的な理由からまだまだ身近とは言いがたい状況です。このライブが初めてのライブで、これでもっとミクさん達が好きになった人達も多いのではないでしょうか?

以上で今回のライブレポートを終わりにしたいと思います。私はブログを書いて紹介する程度しか出来ないので、制作に携わった方たちのことを考えると脱帽です。本当にお疲れ様でした。

来年も高田でライブを開催する予定とはなっているようですが、その前に2016年8月28日に静岡県清水マリンパークでもライブが開催される予定です。今回の記事を読んで興味をもたれた方は、是非行ってみてはどうでしょうか?

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