2018年10月30日火曜日

初音ミク Links Tokyo 150に行ってきた

江戸から東京へ改称してから150年を記念して2018年10月26~27日に行われた「東京150年祭」の中のイベント、「刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~」についてレポートします。
記事作成日: 2018.10.29/記事更新日: 2018.10.30


刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~での実際の画像
ウォータースクリーンライブ実際の映像
(バッスルドレススタイル)

Old meets New 東京150年の一環で開催

江戸から東京へ改称してから150年を記念して「Old meets New 東京150年」と銘打って、東京都を中心にして様々なイベントが開催されています。今回は2018年10月26~27日に浜離宮で行われた「東京150年祭」の中のイベントとして、「刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~」が実施されました。

観覧料は無料で、浜離宮への入園料の300円だけで見ることが出来ました。整理券を各回配布していましたが、これは前のほうで見るのに必要だけで整理券無しでも見ることが出来ました。上映は一日4回で、屋外でやる関係で18:30・19:10・19:50・20:30の夜のみです。

ウォータースクリーンを使って巨大投影で東京タワーとコラボ

東京タワーと初音ミクのツーショット 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~にて
東京タワーとのツーショット
(東京オリンピック日本選手団スタイル)
会場となったのは浜離宮の池のほとりで、そこでウォータースクリーンを設置してライブを行いました。

刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~のプロジェクションマッピング用プロジェクター
プロジェクションマッピング用プロジェクター
ウォータースクリーンの説明ですが、仕組みは非常に単純です。池の水を強力なポンプでくみ上げ、平面状に水を噴射します。それをスクリーンにみたて、プロジェクターで映像を投影します。ミクさんのライブだと横浜の赤レンガ倉庫で、Project DIVAの販促の一環で同様のライブが行われたことがあります。今回はさらにプロジェクションマッピングも加わっています。上の写真でも、左側の樹木にうっすら映像が投影されているのが分かります。写真で撮影すると夜でミラーレスの感度をかなり上げる必要があるのと、スクリーンが水であったりミクさん自身が動くのでもやっとしてますが、実際見ると結構くっきりと見ることが出来ました。

見やすさ重視のためか、マジカルミライのような全身投影ではありません。バストアップの上半身のみです。

ブルードレス初音ミク  刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
マンション群とツーショット
バッスルドレス風初音ミク 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
ビルに囲まれているのが分かる
会場となった浜離宮は最寄り駅が新橋駅で、東京タワーのある芝公園ともそんなに離れていません。なので、写真のようにビル群や東京タワーと並ぶ巨大ミクさんという、サイバーパンクさながらの光景を見ることできました。これだけでも見る価値があったと思います。

野外にも関わらず良かった音響

 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~用スピーカー

 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~用スピーカー
様々なスピーカーを使用
驚いたことの一つが音響です。様々な種類のスピーカーを使い屋外であるのに関わらず、音響がとても良かったことです。音が非常にクリアでこもった感じや、聞き取りづらい音域はあまりありませんでした。演奏が録音なので、事前に詰めて調整し易かったというのもあるかもれません。

ちょっと褒め過ぎかもしれませんが、展示会場で無理やりやってるマジカルミライより音は良かったです。イベントの技術協力で、ライブ・イベント大手のヒビノが入っていて、流石は大手の力だぜ!という感じです。

超速メドレーで150年を巡る

まずセットリストですが、Twitterで「nanome」さんと有志によりセットリストが作成されているので、それを参考にさせて頂きました。

●鹿鳴館スタイル
1.鉄道唱歌「東海道」編・1900
2.花・1900
3.水師営の会見・1910
●女学生スタイル
4.カチューシャの歌・1914
5.東京節
6.東京行進曲・1929
●モダンガールスタイル
7.あゝそれなのに1936
8.東京ラプソディ・1936
●銀ブラスタイル
9.リンゴの唄・1945
10.銀座カンカン娘・1949
●青ドレス
11.東京キッド・1950
12.東京シューシャインボーイ・1951
●真知子巻きスタイル
13.君の名は・1953
14.有楽町で逢いましょう・1957
15.東京だよおっかさん・1957
●サブリナパンツルック
16.上を向いて歩こう・1961
17.コーヒールンバ・1961
18.銀座の恋の物語・1962
●フレアスカートドレス
20.こんにちは赤ちゃん・1963
21.鉄腕アトム・1963
●東京オリンピック日本選手団スタイル
22.東京五輪音頭・1963
23.東京オリンピック・ファンファーレ・1964
●サイケデリックカラースタイル
24.三百六十五歩のマーチ・1968
25.中央フリーウェイ・1976
●シルエット
26.土曜ワイド劇場OPテーマ・1997
27.太陽にほえろ!・1972
28.Friday Night Fantasy(金曜ロードショー)・1985
29.火曜サスペンス劇場・1981
30.必殺仕事人・1979
31.日曜洋画劇場OPテーマ1984
●ジュリアナファッション
36.テクノポリス・1979
33.TOKYO, GO! ・1993
34.ダンシングヒーロー
35.東京は夜の7時
●セーラー服&うさぎちゃんヘアすたいる
36.ムーンライト伝説・1992
●プリンセススタイル
37.Can You Celebrate?・1997
38.三日月・2006
●浴衣スタイル
39.千本桜・2011

全39曲でした。浜離宮が旧新橋駅のすぐそばというのもあってか、最初は「鉄道唱歌」からスタートします。数曲ごとにその時代の服に身を包み、最後は平成でミクさんの「千本桜」で終わります。20分の枠なので、それぞれの曲をかなり駆け足で繋いでいきます。この曲数の早着替えは人間じゃ相当厳しいので、ミクさんならではと言えるかもしれません。

初音ミク女学生風 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
女学生スタイル
マジカルミライとは違って、正直盛り上がるという感じではありませんでした。私が見に行ったのが最終日というのもあって、会場内はかなり余裕がありました。全体的に穏やかな雰囲気で、楽しい!という感じです。写真撮影もOKだったので、皆撮影してました。いつのもサイリウム組は、一番後ろで慎ましくサイリウムを振っていて、思い思いに楽しむ感じです。

サブリナパンツ風初音ミク 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
サブリナパンツ風
ここでも東京タワーとのツーショットです。エフェクトと洋服が相まって、とてもファンシーな感じとなっています。

 サイケカラー風初音ミク 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
サイケカラー風
初音ミクシルエット 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
金曜ロードショー風
基本的には着替えていくんですが、テレビメドレーのところではシルエットです。金曜ロードショーや火曜サスペンス劇場と、ちょっとネタに走っていて所々笑い声が聞こえました。最近の子はこのネタ分からないんでしょね…と、ちょっとしみじみです。

初音ミクセーラームーン風 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
セーラームーン風
セーラームーンのオープニング曲、ムーンライト伝説は他の曲よりかなり尺をとって一曲だけの専用スタイルです。やはり参加者層を考えてのことでしょうか。月明りの東京の元、ミクさんのムーンライト伝説を聞ける時代が来ると誰が想像したでしょうか。

 ジュリアナファッション風初音ミク 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
ジュリアナファッション風
ロングヘア―にふわふわ扇子とバブルへGO!!なジュリアナファッションです。もうちょっと太眉でもよかったかもしれません。

 ウエディングドレス風初音ミク 刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
ウェディングドレス風
安室ちゃーん!!を意識したと思われるウェディングドレスすたいるです。ミクさんはしょっちゅうこの格好させられてる気がします。

浴衣風初音ミク  刻をあそぶ時空の旅 ~初音ミク Links Tokyo150~より
浴衣風
最後の千本桜では浴衣で終わりました。10月終わりなので季節外れになっていますが、制作時は大人の事情で夏の予定だったのでしょうか?

と、今回はこんな感じでした。整理券配布や列並びで4時間と、地味にマジカルミライみたいな気分を味わい意気消沈していましたが、ライブを見ると普通に楽しめました。ウォータースクリーンは大きく映るので、マジカルミライのような場所へのシビアさはありません。気軽に見れて楽しいので、またどこかでと沢山やってほしいものです。

2018年9月3日月曜日

マジカルミライ2018行ってきた! ライブ・企画展レポート

大阪と東京で行われた「マジカルミライ2018」のうち、2018年8月31~9月2日に幕張メッセで行われた企画展とライブのレポートです。記事の一部を修正と加筆・写真の追加をしました。
作成日: 2018.09.02/更新日: 2018.09.03

マジカルミライ2018等身大フィギュア
初音ミク等身大フィギュア
なかなか良い出来でした

ちょっと見どころ不足? 企画展

例年通り企画展も併せて行われたいました。企画展は8月31日~9月2日の日程で行われました。幕張メッセの10・11ホールを使用して、「公式グッズ販売・企業ブース・主催者ブース・同人即売会」などが行われました。

率直に言って内容としては、去年と代わり映えの無いものでした。あえて言えばテレビでちょっと話題になった、Gate Boxが殆ど並ばずに見れたのは良かったと感じたぐらいです。これだ!というものは、感じなかったのが正直なところです。なので以下は写真を何枚かピックアップしていきます。

初音ミク等身大フィギュア マジカルミライ2018 Ver.
等身大フィギュア全体像
今年のミクさんの等身大フィギュアは出来が良かったです。

初音ミク、鏡音リン・レン、巡音ルカ等身大フィギュア
CVシリーズ全員が展示
等身大フィギュアはミクさんの他にもリンちゃん・レン君・ルカさんが展示されていました。

巡音ルカ等身大フィギュア
巡音ルカ
このようにルカさんはとてもビューティフォーです。

初音ミクマジカルミライ2018メインビジュアル
メインビジュアル
メインビジュアルの大型ポスターです。

GOODSMAILE RACING SUPER GT 初音ミク ドア側面
SuperGT車のドア側面
例年通りGOODSMILE RACINGも出展しています。写真はSuperGT車のドア側面のアップです。デザインはメインテーマも手掛けるHSPさんによるものです。

GOODSMAILE RACING 鈴鹿10時間 初音ミク ドア側面
鈴鹿10時間車のドア側面
つい先日行われた鈴鹿10時間耐久レース仕様車も登場しました。デザインはゲームのキャラクターデザインなど幅広く手掛けるTonnyさんです。車体は洗浄されずレース時の雰囲気を留めていて、写真でもわかるようにタイヤのゴムの汚れなどが付着していて、レースの過酷さがわかります。今年は5位であと少しだったので、次回は入賞を目指してほしいです。

初音ミク マジカルミライ2018 スケールフィギュア
マジカルミライ2018 スケールフィギュア
スケールフィギュアのアップです。被写界深度の関係で、逆勇者パースを感じる感じになってしまいました。

鏡音リン・レン10周年記念パネル
鏡音リン・レン10周年ということで、大型の記念パネルが展示されていました。

Gatebox初音ミクデザイン等身大ポップ
Gatebox等身大ポップ
Gateboxデザインの等身大ポップがありました。家庭的?な感じを狙ってか、ちょっと柔らかめのデザインです。

初音ミク Gatebox用設定画
Gatebox用設定画
設定画も展示してありました。メイド服ではなくあくまでもエプロン姿となっています。ミクさんが何かとお手伝いしてくれる時代がくれば、いろいろ助かるんですねぇ…

と企画展はこんな感じでした。

安定感あり ライブレポート

東京でのライブは幕張メッセ11ホールで、9月1日・2日の昼夜4講演が演奏されました。

・セットリスト
曲名/作曲者/ボーカル名

01-Hand in Hand/livetune/初音ミク
02-ビバハピ/Mitchie M/初音ミク
03-METEOR/DIVELA/初音ミク
04-アンノウン・マザーグース/wowaka/初音ミク
05-ワールドイズマイン/ryo/初音ミク
06-キャットフード/doriko/初音ミク
07-アカツキアライヴァル/Last Note./初音ミク・巡音ルカ
08-愛言葉/DECO*27/初音ミク ※FTモデル使用
09-あったかいと/halyosy/KAITO
10-Nostalogic/yuukiss/MEIKO
11-on the rocks/OSTER project/MEIKO・KAITO
12-No Logic/ジミーサムP/巡音ルカ
13-ドリームレス・ドリームス/はるまきごはん/初音ミク
14-劣等上等/Giga/鏡音リン・レン
15-ロキ/みきとP/鏡音リン
16-ジェミニ/Dixie Flatline/鏡音リン・レン
17-8HIT/じーざすP/鏡音リン・レン
18-いーあるふぁんくらぶ/みきとP/鏡音リン・レン
19-リバースユニバース/ナユタン星人/初音ミク
20-Today the future/はりー/初音ミク
21-Shake it/emon/初音ミク・鏡音リン・レン
22-ODDS&ENDS/ryo/初音ミク
―アンコール―
23-39/sasakure.UK×DECO*27/初音ミク
24-砂の惑星/ハチ/初音ミク
25-Tell your world/livetune/初音ミク ※ミクパモデル使用
26グリーンライツ・セレナーデ/Omoi/初音ミク

セットリストは大阪と同様で、去年より1曲少なく全26曲でした。使用しているCGモデルは推定ですが、原則Fモデルをベースとしたものです。「愛言葉」ではmikuexpo 2016で使用された初音ミクProject DIVA Future Toneモデル、「Tell your world」ではミクパ in 関西2013で使用されたミクパモデルと思われるものが使用されています。私としては複数モデルが見れるほうが好きなので、嬉しい限りです。

去年はミクさんが10thでしたが、今年は鏡音リン・レン10thです。リンちゃんレン君パートがいつもより多めに設定されています。来年は巡音ルカ10thなので、ルカさんパートが強化されると予想されます。

モニター関係は堅実進化

モニターの配置としてはディラッドボードは16:9のものを縦にして、それを横に7枚並べています。プロジェクターはディラッドボード一枚ごとにセットしてありました。そして上部には大型のLEDモニターといつもの配置です。見にくい場面はなく、安定していました。

装飾は例年通り飾り気のない、ライトやレーザーにミラーボールと電飾中心でした。今回の特徴は、LED付きトラスがもディラッドボードを取り囲むようにひし形に配置してあることでした。「最後のミクの日感謝祭」の電球を彷彿させます。

LED付きのトラスが比較的大きな存在感を示していたのと、レーザーやフラッシュ的点滅を使った演出などもあったので、例年よりはステージの寂しさが減ったのは良かったと思います。ただ、フラッシュがあまりに強く、目つぶしで目が痛かった場面もありました。

一つあったら良かったと思ったのは、せっかくトラスをひし形にしているので、LEDを3ラインにして髪止めカラーなども再現出来れば、表現の幅はぐっと広がったと思います。

饒舌になったミクさん

昨年と同じくミクさんは割とおしゃべりでした。「ワールドイズマイン」の前では「次はみんなが大好きな曲だよ!」などと、自らハードルを上げているスタイルを繰り出してきました。これが11年目の貫禄といういうやつです。

今までライブでの喋りは限定的な方向でしたが、マジカルミライに関してはそういうことでは無くなっていきそうです。

演出はちょっと寂しい場面も

ライトを利用した演出でステージの寂しさはある程度回避できていましたが、やはり寂しい場面もありました。

ちょっとしっとりした曲などで、ライトが単調な時に上部の大型LEDモニタの内容もかなりおとなしい場面もあり、ちょっとこれは寂しい!という場面もいくつかありました。「on the rocks」みたいなやや動きが少ない曲で演出を多用しない曲の場合は、ディラッドボードにオブジェクトをいくつかがっつり表示するのも良いのかもしれません。

全体としては壁は比較的利用の余地があるので、壁に何かを投影するようにするのも良いと思います。

逆にスモークの使い方は良かった

演出で「Hand in Hand」の実写パートは2018仕様に変更されていて、その点は気が利いているなと思いました。「ジェミニ」では、レーザーを使って天井にふたご座を表示していたのは良かったと思います。

他に良かったと思ったのはスモークを使うタイミング2曲だけと、非常に限定したことです。装飾や演出装置を限られたものにしているので、リンちゃんレン君パートでは10周年を記念する場面が強調されたと思います。

11年目にふさわしい曲となぜそこに入れた!という曲

オフィシャルCDにも入っていた「リバースユニバース」ですが、昨年10周年記念の時にリリースされた曲で、11年目にちょうど良い曲だと思います。歌詞は長くVocaloidを知っている人ほどクスっと出来る曲で、このネタはこのタイミングでないと生きないと思います。

ちょっと脱線すると歌詞には伝説の「ひっくり変えるよ、当然」のパロディも入っているのですが、現実にはまだそこまでは行っていないなあ、なんて思まいました。とは言っても、音楽業界がスピンしてクラッシュしていろいろぶっ壊れたぐらいの変化は、良い意味でも悪い意味でも起こった気がします。

最後になぜそこに入れた!と前回も突っ込んだこととして、メインテーマがアンコールに入っていることです。オフィシャルCDにも当然入っていて、企画展でもプッシュされている曲なのに、建前上あるか無いか分からないアンコールに入れるのはやはりどうかと思います。

とまあこんな感じでいろいろ書きましたが、全体としては今年も楽しめました!来年もマジカルミライに参加したいです!マジカルミライ2019は、東京と大阪で開催の予定です。

※関連記事
10周年の節目 マジカルミライ2017ライブ編

2017年9月7日木曜日

マジカルミライ2017企画展編 6年越しボカロキーボードも!

前回のライブ編の記事に続き、2017年9月1~3日に幕張メッセで開催されたマジカルミライ2017の企画展についてレポートします。ボーカロイドキーボードの「VKB-100」とミク☆さんぽなどを中心に紹介します。

今年はトレンド特になし?

初音ミク マジカルミライ2017 等身大フィギュア
等身大フィギュア
2017 Ver.
去年はVRがミクさんのところにブーム来てるな!という感じでしたが、今年もVRの展示はありますがそこまでという感じはしませんでした。世間のVR熱に近いかもしれません。今年も物販が多く、雰囲気的にはいつも通りです。

6年越しの発表ボーカロイドキーボード「VKB-100」

いつも楽器やネット配信用のミキサーなどを展示しているYAMAHAの企業ブースですが、今回は2017年冬発売予定のボーカロイドキーボード「VKB-100」が展示されていたので触ってきました。デモ機が発表されたのは2011年で、6年の時を経て完成に至りました。ちなみに写真は撮り忘れました…

ボーカロイドキーボードという名前の通り、鍵盤を弾くと歌ってくれるショルダータイプのシンセサイザーとなっています。普通のVOCALOIDはPCにインストールするのに対し、スタンドアローンで動作するのが特徴です。ボーカロイド用の専用チップが搭載されており、それで歌声音声合成をリアルタイムで実現します。もっともボーカロイド用の専用チップが搭載されて製品は今回が初めてではなく、大人の科学の付録として作られた「NSX-39」が初めての製品で、製品としての原型にもなったと言えます。

「NSX-39」の機能としては、「あー」というような決められた単音や、USBで接続すると決められた文字数をプリインストール出来て、演奏するとプリインストールした内容順に発声出来ました。さらにMIDIデバイスとしての機能もあったので、DAWと繋ぐと文字数制限なしで歌わせることができたり、内蔵の楽器音源で演奏するなどもできました。5000円程度という値段を考えると凄い機能です。「VKB-100」はこれらの機能を基本とし、さらに改良したものとなっています。

基本的な使い方としては、まずPCやBluetooth接続したスマホから歌詞をキーボードへインストールします。そして鍵盤を弾くことで歌声を演奏することが出来ます。出来ることとしてはショルダータイプのキーボードシンセサイザーに近く、リアルタイムで出力される声の強弱をキータッチの強さで変えたりビブラートをかけたりの機能があります。操作系もほぼ同じです。

このキーボード特有の機能として、ボーカロイド演奏に特化したものがあります。ボーカル音声のライブラリは最大で「VY1・初音ミク・Megpoid・IA・結月ゆかり」を搭載できるのですが、それを選ぶためのつまみがあります。また、ボーカロイドには様々なパラメーターが存在するのですが、それを操作するためのつまみもあります。パラメータに関してはリアルタイムで変更するには限界もあるので、プリセットとしていくつか登録し素早く変更するような使い方も可能です。また、間違って弾いてしまったときに、歌詞の順番を巻き戻すような機能もあります。

通常のシンセサイザーとしての機能もあります。「NSX-39」ではワンチップにVOCALOID合成エンジンと通常のシンセサイザー機能が統合されていました。「VKB-100」ではそれぞれのチップを別々にしたことで、シンセサイザー機能も強化されているそうです。

実際触ってきた感想ですが、おっなんかスゲーという感じでした。何せ弾けないもので、それ以上の感想が出てきませんでした…。冗談で鍵盤が光る機能も欲しいと言ったら、「そ、そこまでは…」と苦笑いされました。弾けない人間に対して一生懸命説明してくださったYAMAHAの方本当にありがとうございます。

ただ、「NSX-39」に搭載されていたような安価ながらも基本性能はしっかりしたチップもあるわけですし、子供用に安い鍵盤の光るシンセサイザーは良かったりするのではないでしょうか?

なかなか良かった「ミク☆さんぽ」

ミク☆さんぽのパネル

ミク☆さんぽはスマホをかざすと実写を背景にミクさんが合成され、一緒に会場内を散歩できるという内容です。去年流行ったVRではなく、AR技術となっています。携帯会社のauが開発元なので、2017年7月よりau店舗でも体験出来ました。

ミク☆さんぽの合成写真
実際の写真
企画展の中の今までのミクさんの歴史を振り返るエリアを散歩することができ、スマホをかざした場所に応じてミクさんが反応してくれます。ミクさんとお散歩なんて中々できませんし、もっといろいろな所を散歩できるともっと楽しいと思います。もっともスマホをかざしながらニヤニヤする変な人になってしまいますが、それも仕方がないというものです!

この技術はgoogleとlenovoが開発したTangoというAR技術がベースとなっています。これはスマホに一般的に搭載されているジャイロセンサーや、AR専用のレーザーセンサーなどを新たに搭載し、自分の位置把握や空間把握にマッピング機能を実現するというものです。用途としては道案内やゲームに家具など模擬配置としています。ミク☆さんぽの場合は決められたコースを移動する道案内、周りの物体を認識して反応しつつミクさんを適正な大きさで表示する模擬配置機能、キャラクター性を付加したゲーム要素となっているように感じました。なので、実験用のソフトとして意識した結果が今回の内容なのかもしれません。

企画展その他いろいろ

砂の惑星

マジカルミライ2017 「砂の惑星」ブース
「砂の惑星」ブース
今年のマジカルミライテーマ曲である「砂の惑星」ブースもありました。大型モニターでPVが流れていましたが、みんな遠くから眺めたり写真を撮っていたりしました。写真で見ると実際の展示より結構雰囲気出てる感じです。

「砂の惑星」設定画
設定画
PV以外にも設定画や絵コンテなど展示されていました。10年経ってミクさんも随分スレてしまいました。反抗期なのかもしれません…

等身大フィギュアいろいろ

キャラクターボーカロイドシリーズ フィギュア
4人のフィギュア
今年は等身大フィギュアが充実していました。冒頭のマジカルミライ2017 Ver. のミクさんから、ミクさんを始めとするキャラクターボーカロイドシリーズ4人のフィギュアと、ミクさんの部屋といろいろです。4人並ぶのはやっぱりいいですね!今度はMEIKO姉さんとKAITO兄さんの追加してほしいです。

iXima初音ミクフィギュア マジカルミライ2017
iXima初音ミクフィギュア
iXimaさんデザインのミクさんですが、マットな質感なのが良いですね。

マジカルミライ2017初音ミクフィギュア
マジカルミライ2017初音ミクフィギュア
こちらはマジカルミライ2017年バージョンのフィギュアです。造形は悪くないのではないでしょうか?

マジカルミライ2017初音ミクフィギュア
こちらは光沢感があるのが分かります。リアリティという意味ではマットなほうが、もう少しリアルな感じがしますね。

ねんどろいどじゃんぼ初音ミク
ケーキの上に鎮座する
ねんどろいどじゃんぼ初音ミク
ミクさんの歴史?コーナーみたいなところには、10周年バースデーケーキ風のオブジェがありました。ライティングの関係で若干ダヨーさん成分を感じます。そもそもミクダヨーさんって、まんまるキュートなねんどいど初音ミクがベースなんですもんね…

ミクさんのお部屋
ミクさんのお部屋!?
ミクさんの部屋なるものが公開されていました。なんと世間の皆様に向けて大公開です!しかし、一説によるこれはミクさんのお部屋ではなく、ミク廃の部屋なのでは?という疑惑もあります。確かに自分の部屋に自分のグッズは飾らないですよね(笑) 自動車から食べ物と、ミクさんは自分のグッズだけで生活できちゃうんだから恐ろしいです。衣食までそろったので、あとは住のミクハウスぐらいでしょうか?

Gatebox

衣食住の話が出たのでGateboxの話ですが、今年は予約無しで見れる簡易ブースもあったので良かったです。Gateboxは好きなキャラクターと住める、バーチャルホームロボットを目指しているそうなので、これが出来れば独りで寂しいとはもう言わせません!写真撮影はNGということでありません。

モザイクアート

ダイヤブロック de モザイクアート マジカルミライ2017
ダイヤブロック de モザイクアート
毎年自由にコメント出来るボードや、私のような創作が苦手な人間向けに皆で作るものがあります。今年はダイヤブロックを一つづつ填めてモザイクアートでした。わかりやすく形になるので、これは結構良いのではないでしょうか?

ダイヤブロック10周年ミニ初音ミク マジカルミライ2017
ダイヤブロック10周年ミニ初音ミク
まだまだ沢山ある中の一部を紹介させていただきました。来年もマジカルミライがあるので、ぜひ訪れてみてください。

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10周年の節目 マジカルミライ2017ライブ編

2017年9月4日月曜日

10周年の節目 マジカルミライ2017ライブ編

2017年9月1~3日の期間で行われたマジカルミライ2017年のライブについてレポートします。企画展編の記事は次回となります。

初音ミク10周年のライブ

初音ミクマジカルミライ2017の看板
今回のライブは初音ミク10周年の節目に行われたライブとなりました。初音ミクは2007年8月31日に発売されたYAMAHAのVOCALOID 2歌声音声エンジン採用した初めの製品で、その後のボカロブームを牽引することなりました。2017年9月現在の最新版は2016年8月31日発売のVOCALOID V4Xを採用しているものです。初音ミクの単独ライブとしては、2010年のミクの日感謝際より7年目となります。

※アニメロやミクFesは単独じゃないので、一応ミクの日感謝祭が最初としました。

3日間開催

今回の「初音ミク マジカルミライ2017」は9月1日~3日に、千葉県幕張メッセで開催されました。ライブは1日目が夜公演のみ、2・3日目が昼夜の2公演でした。ライブと同時開催の企画展も3日開催で、公式物販や企業の出展ブースにイベントブースでの有料・無料のミニライブが開催されました。

あまり変わらないライブ

今回もライブは楽しかったし良かったです。ですが物足りなさを感じる面も多々ありました。ちょっとネガティブな記載も多くなりますが、楽しんだ上での物足りなさというスタンスで書いていきたいと思います。

初の日にちごとのセトリ

・セットリスト
曲名/作曲者/ボーカル名

01-みんなみくみくにしてあげる♪/ika/初音ミク 
02-ストリーミングハート/DECO*27/初音ミク 
03-エイリアンエイリアン/ナユタン星人/初音ミク 
04-Singularity/keisei/初音ミク 
05-ヒビカセ/ギガれをる/初音ミク 
06-ツギハギスタッカート/とあ/初音ミク 
07-スイートマジック/ろん×Junky/鏡音リン
08-脱法ロック/Neru/鏡音レン
09-ドクター=ファンクビート/nyanyannya/KAITO
10-忘却心中/OPA/MEIKO
11-どりーみんチュチュ/emon/巡音ルカ 
12-Birthday/ryuryu/初音ミク

―1日目―
13-サイハテ/小林オニキス/初音ミク
14-メランコリック/Junky/鏡音リン
15-右肩の蝶/のりぴー/鏡音レン
16-リモコン/じーざす (ワンダフル☆オポチュニティ!)/鏡音リン・鏡音レン
17-ダブルラリアット/アゴアニキ/巡音ルカ
―2日目―
13-えれくとりっくえんじぇぅ/azuma/初音ミク
14-Fire◎Flower/halyosy/鏡音レン
15-ココロ/トラボルタ/鏡音リン
16-いーあーるふぁんくらぶ/みきとP/鏡音リン・鏡音レン
17-ルカルカ★ナイトフィーバー/samfree/巡音ルカ
―3日目―
13-千本桜/黒うさP/初音ミク
14-右肩の蝶/のりぴー/鏡音レン
15-孤独の果て/光収容/鏡音リン
16-いーあーるふぁんくらぶ/みきとP/鏡音リン・鏡音レン
17-ダブルラリアット/アゴアニキ/巡音ルカ

―バンド紹介―
BGM:nyanyanyanya/daniwellP/ボーカル無し

18-気まぐれメルシィ/八王子P/初音ミク
19-Today the future/はりー/初音ミク
20-なりすましゲンガー/KulfiQ/鏡音リン・初音ミク
21-Shake it!/emon/初音ミク・鏡音リン・鏡音レン
―アンコール―
22-メルト/ryo/初音ミク
23-砂の惑星/ハチ/初音ミク
24-39みゅーじっく! (マジカルミライ2016テーマ)/みきとP/初音ミク
25-Hand in Hand(マジカルミライ2015テーマ)/livetune/初音ミク
26-DECORATOR/livetune/初音ミク
―ダブルアンコール―
27-ハジメテノオト(合唱)/malo/初音ミク
※間違っていたらすみません

ライブは全27曲で約2時間という内容となっていました。ライブの一番最初とダブルアンコールが、初音ミク楽曲の中でも初期のものを選んだのは、やはり10周年というのを意識したのだと思います。去年はさっぱりしたノリやすい曲という方向性を感じましたが、今年は曲調としては特にそういったのはなかったと思います。

曲数は全ての日で同じですが、13~17曲目が日によって違いました。最近のマジカルミライは何度も来る人も多いでしょうし、サプライズとしては良かったと思います。ただ、年1・2回のライブで遠方からであったりと、来場出来る日が限られる人も多いと思います。ミクさんのライブは誰でも安心して見れるという良さもあり、セットリストが同じだからこそ安心出来るというのもあると思います。おまけに告知も無かったのを考えると、悪い面でもあったと思います。

代り映えのない演出だと思ったら…

スクリーンはディラッドボードと上部の大型LEDディスプレイという、マジカルミライおなじみのものでした。ディラッドボードは4:3の物を縦に7枚並べ、その後ろにそれぞれプロジェクタが配置されているようでした。基本的には非常にくっきりしてい見やすかったのですが、右端の座席で見ている時にミクさんが左端に行ったときなどはかなり薄くなって見辛い場面もあったので、まだ改善余地はありそうに思えます。

ステージ全体としてはディラッドボードを挟んでバンドが配置され、バンドの後ろから上部にかけてトラスが組んである感じです。バンドは右側にキーボードとギター、左側にギターとベースとドラムという配置でした。トラスはムービングライト・レーザー・ミラーボールなどのスタンダードな機器以外、特に飾りなどないシンプルなものでした。

音響はライブ会場向けではない幕張メッセなので、良い印象はありませんでした。特にギターの音が浮いてしまっている印象です。

演出は大型モニター中心

ムービングライトやレーザーなどの光物以外はトラスにこれといった飾りつけがないので、演出はディラッドボード上の大型LEDモニターが中心でした。曲に合わせた映像が流れたりです。演出の中心が一つになってしまっているので、嵌っている曲とそうでない曲の差が大きく感じました。それ以外としてはディラッドボードに演出が少しされる曲があるぐらいです。

今回気になったのはKAITO兄さんとMEIKO姉さんの曲です。どっちの曲でもの上部のモニターに表示される映像は単調なものでした。ミクさん中心のライブなので、どうしてもほかのキャラの曲は少なくなります。特に二人は一曲ずつしかありません。なので、もうちょっと凝った映像にしたほうが良かったんじゃと思います。特に「ドクター=ファンクビート」ではKAITOは衣装が用意されているのに、コーラスなどのサブのレンとMEIKOはノーマル衣装というアンバランスさです。もうちょっと何か…と思いました。

感謝祭ではミクさんという歌手が中心であり、飾りつけはあまりしないという方向性だったっと思います。マジカルミライは感謝際の流れも汲んでいるのもあるのか、演出はシンプル目です。感謝祭で使っていた会場は比較的小さかったのもあって、シンプルなものでも十分だったと思います。対してマジカルミライはアリーナクラスの大規模な会場中心で、シンプルなデザインだとステージが寂しい印象を受ける部分があります。そろそろスクリーンの周りの演出も、見直しても良いのではと思います。

泣いたミクさんどう思う?

十分楽しめた反面いつものマジカルミライだなあと思っていた中で、唯一衝撃的演出だったのはライブ最終日の最終公演のダブルアンコール後にミクさんが泣きながら10周年の感謝を言うという場面です。

この演出はミクパでも一度行われたことがあり、大不評になったものです。様々な意見や見た人それぞれの気持ちがあると思いますが、私なりにざっくりまとめるとこれは当時のミクさんに対する認識から来たものだと想像しています。ミクさんはヴァーチャルな存在である反面、スクリーンを通してそこに居るというのがライブです。そしてその頃のミクさんは様々なキャラ付けされていても、作品ごとにボカロPや絵師たちの様々な感情を代弁しているという要素が強かったと感じます。なのでミクさんが泣くというのは、あくまでもミクパ演出であり、ミクさん自身のものではないという印象を受けた人が多かったのかなと想像しています。ミクパ自体も一回目が、スクリーンをディラッドでなくリアプロジェクションにしたり運営がずさんだったなどのこともあり、暫くは良い面も含め否定的印象が強かった風潮がありました。その影響が実際の演出の評価以上にマイナス評価を与えたのも、間違いないと思います。

そういった以前のことを考えると、今回の演出が受け入れられるかは興味深いところです。私自身はポジション・ネガティブ両方を同じくらい感じ、どちらともいえないと感じました。ミクさんが人間で10周年の節目のライブ行ったと思えば、泣くのも自然かなと思います。その反面ミクさんのテクノロジー的な部分に魅力を感じて来たこともあり、人というよりは初音ミクという歌声を通して人々の気持ちを伝えるアンドロイドと感じる部分もあります。そもちろんアンドロイドが泣いたって良いのですが、絶対泣くかは疑問です。人ではないドライな部分もミクさんの魅力だと思うので、うーんという印象も感じました。

と、こんな感じでレポートしてみました。私も初音ミクに出会って10年で、本当によくここまで来たなという感じです。ボーカロイドというツールとして残っていても、初音ミクという存在が10年後に残っているとは思ってもいませんでした。これからも20周年30周年と活躍してくれることに期待したいです。

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2016年11月12日土曜日

初音ミクとバレエ 『ドクター・コッペリウス』初演レポート

冨田勲 追悼特別講演『ドクター・コッペリウス』の初演を見てきたので、感想や解説をまとめたレポートとしてお伝えします。

冨田勲 追悼特別講演『ドクター・コッペリウス』より

初音ミク×冨田勲 再び

ドクター・コッペリウスは故 冨田勲氏が製作したスペース・バレエ・シンフォニーで、2016年11月11日渋谷 Bunkamura オーチャードホールにて初演が行われ、2017年春に再演を予定しています。

この公演ではドクター・コッペリウスの他に、イーハトーブ交響曲と惑星のリミックスも演奏されました。それでは演目の順に紹介していきたいと思います。

イーハトーブ交響曲

イーハトーブ交響曲は冨田勲氏が作曲したもので、2012年初演がありました。この交響曲の特徴は主に二つあります。一つ目は宮沢賢治の作品をモチーフにしたメロディや歌詞です。注文の多い料理店など有名な作品をモチーフに、楽曲が展開されていきます。

二つ目はオーケストラ・コーラス編成に初音ミクを本格的に組み合わせた点です。マジカルミライなどのように初音ミク側に合わせて演奏するのではなく、ミクさんの声・映像のほうを指揮へリアルタイムで合わせるという試みが行われました。オーケストラ編成の楽曲を作るだけならスキルさえあれば出来るかもしれませんが、実際に大所帯を率いて演奏まで行うとなると誰にでも出来ることではありません。技術的にも様々な方面への結びつき的にも、冨田勲氏でなければ実現できなかったものだと思います。

東京では過去2度ほど公演が行われていて、オーチャードホールでも一度演奏されています。今回の舞台セットはその時とおおよそ同じだったようで、舞台中央に床から3m程度は離してディラッドボードを設置して前面より2機のプロジェクターで投影していたようです。映像もその時使ったものと同じ、だったようでした。

もちろん曲もその時と同じなのですが、ミクさんの声がオーケストラやコーラスとよりマッチするよう調整されていたのかなと感じます。

気になった点としては、曲の始まり部分はオーケストラやコーラスの音が少しばらけているように感じました。後半ではあまり感じなくなったので修正されたような気もするのですが、詳しくは分かりませんでした。

惑星 Remix 演奏

冨田氏はクラシックの名曲をアナログシンセサイザーでアレンジ演奏して、世界的に高い評価を得ました。その中の一つにホルスト作曲の惑星があります。今回は追悼ということで、イギリスのエイドリアン・シャーウッド氏が冨田氏の惑星を更にアレンジして、「惑星 Planets Live Dub Mix 火星~水星~木星」としてリミックス演奏しました。この曲目に関しては立って体を揺らして良いと、変わった場内アナウンスがはいりました。

編成はエイドリアン・シャーウッド氏がシンセサイザーなどを操り、パーカッションが一人、ストリングスが二人です。ストリングスは通常のヴァイオリンなどでなく、エレキタイプのものを使用していました。

率直な感想を言うと微妙というのが正直なところです。冨田氏の惑星アレンジは冒頭にロケットで宇宙へ飛び立つような効果音が入っていたりと、宇宙旅行へ行くような雰囲気になっています。今回の演奏では軽快な銀河ハイウェイを進むような感じで、子気味良いアレンジになっていました。しかし殆どの場面でベースの音の主張が強く、ストリングスやメロディがあまり聞き取れず曲がかなりあやふやな印象を受けました。私が普段こういった曲をあまり聞かないことや、座席の問題もあったのかもしれませんが、正直に言えばちょっと・・・というのが本音です。

ドクター・コッペリウス

一部は欠番に

今回メインのバレエ組曲です。本来は7楽章で完成だったのですが、冨田氏が製作途中に亡くなってしまうという残念な事態になってしまい、完全でない形で初演が行われることになりました。製作に携わっていた方々がある程度形になっていた第3~7楽章を完成させ、手つかずで未完になった第1~2楽章を補う0楽章を作りました。

バレエ組曲なので当然ストーリーがあるのですが、これが何とも言葉で表しにくいのです。なので、会場でもらった小冊子やパンフを参考に伝わらないこと承知で、おおまかに書いてみようと思います。詳しくは会場で売ってる公式のパンフレットにあるので、生で見る方は絶対に買ったほうが良いです。このバレエを見ただけでは断片的に理解できても、大まかな内容も理解するのも難しいと思います。また、入場時に配られる小冊子のあらすじである程度理解できますが、パンフと比べると情報量が圧倒的に足りません。パンフを買って製作背景などを知って、やっとどんな内容だったかわ分かると思います。欠番した楽章のストーリーについてもあるので、その点でもお勧めです。

まず、この楽曲の着想についてです。日本のロケット開発の第一人者だった故糸川博士は、高齢でありながら生前バレーを習い始めました。そうした中ホログラフィックとバレエを踊ってみたいと語っていたそうです。なので、この楽曲の根本はそこにあるようです。そして糸川博士の生涯と、羽衣伝説を組み合わて出来たのが今回の楽曲というわけです。

糸川博士と羽衣伝説モチーフのストーリー

次に登場人物です。主人公のドクターコッペリウス、演者は風間無限さんです。ドクターコッペリウスはロケット科学者で劇中でもロケットを開発ており、ミクとの出会いなどを経て自身も宇宙へ飛び立ちます。もうお分かりと思いますが、糸川博士がモチーフのキャラクターです。名前のコッペリウスですが、バレエ組曲コッペリアのコッペリウス博士にちなんでいます。

ヒロインのミク、演者はもちろん我らが初音ミクです。天女の娘という設定で、不思議な力を持っています。劇中ではロケット開発に息詰まるコッペリウスを不思議な力で宇宙へ連れて行ったりし、導きます。

ミクの母の小江、演者は秋山桃子さん。月の裏のラグランジュ点の天女です。天女伝説と同じく水浴びをしていたところ漁師に羽衣隠され漁師と結婚することになり、娘のミクを儲けます。そして漁師の旦那の死後月へ帰ります。しかし、帰ろうとしたときにミクが見つからなかったので、仕方なく一人で月へ帰ります。劇中ではミクを無理やり月に連れ帰ります。ちなみに月の裏のラグランジュ点ですが、つまるところガンダムで言うサイド3があるとこです。実は悪いジオン星人なのかもしれませんね・・・

ラグランジュの子供たち、演者は小学生高学年ぐらい?の女の子たちです。名前の通り月のラグランジュポイントに住む子供達です。

上演された部分の大まかなストーリーです。不思議な力でコッペリウスを宇宙へ連れ出すミク、そこでミクを連れ帰ろうとする小江に合いますが、この時はミクが拒否したため小江は帰ります。その後もコッペリウスはミクと宇宙へ飛び出しイトカワへ行ったり、研究に挫折したときに習ったバレエをミクと楽しんでいました。ある日ミクとデュエットを踊っていたコッペリウスですが、月へ連れ帰る決意を固めた小江が現れ、嫌がるミクを無理やり連れ帰りました。悲しみにくれていたコッペリウスはトランペットを吹き始め、そのことで本当の全ての愛に目覚めます。そして小惑星探査機はやぶさと一体化したコッペリウスの魂は、プラネット9に月に帰ったはずのミクが歌い舞う姿を見つけます。 コッペリウスはミクに共鳴するようにプラネット9へ向かい物語は終わります。パンフと小冊子を参考に強引にまとたのでアレですが、こんな感じです。

ハーフミラーによる投影

前置きが長くなりましたが、ドクターコッペリウスのレポートに入ります。まず舞台の様子ですが、投影方法が変更されていました。プロジェクターは舞台真上から下へ垂直に投射し、床に置いた斜め45度のハーフミラーを使って正面へ投影していたようです。この方式はクリプトンが作った「ビーマーベィビィ」というもので、パネルを日本カーバイド工業がハーフミラーを提供しています。ペッパーズ・ゴーストよりも高い没入感を実現しているとあります。意図してなのかは分かりませんが、この時の映像はだいぶぼやけているようでした。
※コメント欄からの情報提供ありがとうございます!

そして舞台上には二つの立方体がつるされています。この立方体は各辺が鉄パイプで出来おり、その辺の至る所から立方体中央にある布へ糸が伸びていて、モーターで引っ張ることで布が形が変えられるようになっていました。この布には効果映像や、ミクさんなどが投影されていました。イトカワをモチーフにしたのではないでしょうか。また、このモーターの動作音が結構大きなものでした。SE的に聞こえて面白い場面もあれば、ちょっと雰囲気にあってないような感じで音が響く場面もありました。

オーケストラが挟むようにして舞台真ん中はバレダンサーが踊れるスペースが花道上に確保されていて、コッペリウスや小江に扮したダンサーが踊ります。

より親和性が増したミクの声

まず思ったのがミクの声の違和感の少なさです。イーハトーブ交響曲を初めて聞いた時は、ミクさんの声がかなり浮いてるなと思ったのですが、今回はマッチしていました。前回ほど言葉を詰めず、伸びやかに歌わせる場面が多かったのが良かったのかなと思います。早口が得意と思われがちなVOCALOIDですが、童謡のように伸びやかに歌わせると調整なしでも結構綺麗に歌ってくれます。そっちのほうに照準を合わせて調整したのが良かったのではないでしょうか?ただ、初見で聞き取れる程かと言えば、他のボカロ曲同様難しい場面が多かったです。イーハトーブ交響曲より親和性が格段に上がっているのを考えると、冨田氏が次の曲を作っていたらと頭がよぎってしまいます。

コッペリウスとミクとのデュエット

私はバレーを初めて生で見たのですが、新鮮で面白かったです。キレのあるピシっとした動きを見るだけでも楽しめたのですが、ミクとのデュエットをこなすところには面白さと共に関心してしまいました。人と違い目くばせしながら合わせるというのが出来ないのに、違和感なく踊っていました。さらにコッペリウスがミクを持ちげるようなポーズをとる場面では、違和感が無いと言ったら嘘になりますが、今できる限りの範囲で違和感がないよう演じることが出来ていたと思います。

尻切れ感が出てしまった最後

頭の楽章はとてもさわやかな印象で、5~6楽章も内容に反してくどい感じはなく、私は好きな雰囲気です。ただ、1~2楽章がなかった分なのか、7楽章の盛り上がり感が出なかったような印象も確かに受けました。パンフレットにあった話を見る限り、1~2楽章はミクさんの母小江の地上での苦悩を描く重めの話を元に曲をつくる予定だったようで、ちゃんと溜めが入ればまた印象も違ったと思います。ネットを見ると尻切れ感のような感想もありましたが、7楽章が希望への旅路で曲調もさっぱりした作りだっただけに、余計にそういった印象を持つ人もいたのかもしれません。

と、今回はこんな感じでした。私としては十分満足感のあるものでしたし、満足感を感じたからこそ、本当の完成形を見てみたかった気もします。近い未来ホログフィックを越えて、ミクさんがバレエが出来る時代が来ると思います。そう思うと糸川博士と冨田氏の旅は今はまだ途中であり、今回の作品で私もその旅に参加したいと思えました。そんな時代が早く来ることを願って、終わりにしたいと思います。

2016年9月11日日曜日

マジカルミライ2016ライブ編 今年はサッパリ目

マジカルミライ2016のライブが2016年9月10日と11日に行われました。私も二日間昼公演参加したので、レポートをお届けします。

初音ミク「マジカルミライ 2016」テーマイラスト

今回の会場は幕張メッセ

昨年は武道館で行われたライブですが、今年2016年は千葉県にある幕張メッセ国際展示場 9-11ホールで行われました。

ライブ用の会場ではなかったのですが、音響はまずまずでした。中央付近であれば比較的良好な音声となっていて、元々が展示場ということを考えるとかなり頑張ったのではないでしょうか。

一新されたセットリスト

曲名/作曲者/ボーカル名

01-39みゅーじっく!(マジカルミライ2016テーマ)/みきとP/初音ミク(新)
02-ゴーストルール/DECO*27/初音ミク(新)
03-ヒビカセ/GigaReol/初音ミク(新)
04-Strangers/Heavenz/初音ミク(新)
05-すろぉもぉしょん/ピノキオピー/初音ミク(新)
06-独りんぼエンヴィー/koyori(電ポルP)/初音ミク
07-タイムマシン/1640mP/初音ミク
08-Hello, Worker/KEI/巡音ルカ
09-どりーみんチュチュ/emon/巡音ルカ(新)
10-愛Dee/Mitchie M/初音ミク・巡音ルカ
11-ドクター=ファンクビート/nyanyannya/KAITO(新)
12-Nostalogic(MEIKO-SAN mix)/yuukiss/MEIKO
13-どうぶつ占い/すこっぷ/初音ミク
14-Calc./ジミーサムP/初音ミク(新)
15-ウミユリ海底譚/n-buna/初音ミク(新)
16-テレカクシ思春期/HoneyWorks/鏡音レン(新)
17-スイートマジック/Junky/鏡音リン(新)
18-リモコン/じーざす(ワンダフル☆オポチュニティ!)/鏡音リン・鏡音レン
19-Baby Maniacs -Eight Mix-/八王子P/初音ミク(新)
20-ラズベリー*モンスター/HoneyWorks/初音ミク(新)
21-39/sasakure.UK×DECO*27/初音ミク
22-shake it!/emon/初音ミク・鏡音リン・鏡音レン
23-ray/藤原基央/初音ミク(新)
-アンコール-
24-Satisfaction/livetune/初音ミク(新)
25-なりすましゲンガー/KulfiQ/鏡音リン・初音ミク
26-Hand in Hand(マジカルミライ2015テーマ)/livetune/初音ミク
※(新)マークはSEGA、マジカルミライ、ミクパ系のライブでは初演奏の曲(私が覚えてる範囲なので間違っていたらご指摘ください。)

今年はセットリストに多くの新曲が組み込まれました。テーマ曲である「39みゅーじっく」を筆頭に、新曲ラッシュでした。今まで同じ曲の多かったミクさん以外のボカロ達にの曲も新曲になりました。特に同じ曲ばかりだったKAITO兄さんもやっと新曲が投入されました。個人的に好きだな「Calc.」が入ったのは本当に良かったですここまで大幅な一新は結構な手間だったと思うので、製作者の方々は苦労が多かったと思います。

全体的な傾向として、簡単にノリやすい曲が多かった印象です。なので、新曲は初見であったものの簡単にリズムに乗れました。新曲が多かった分簡単にノリやすい曲を中心にしたのは、良かったと思います。

ルカさんは今まで大人びた感じの曲が多かったのですが、「どりーみんチュチュ」はかわいい系の曲でルカさんの新たな一面が引き出されたと思います。ルカさんが最高にキュートでした。

ラストの曲ではBUMP OF CHICKENとのコラボ曲「Ray」が入りました。色々と賛否のあった曲ですが、ライブではミクさんの声オンリーのバージョンでした。私はミクさんもBUMPも大好きでコラボ自体は嬉しかったのですが、曲に関してはBUMPボーカルの藤原さんとミクさんの声を同時に歌わせるのはいまいちマッチしていなかったと感じていたので、今回のミクさんオンリーバージョンのほうがすっきりしてい良かったと思いました。

セットリスト関係で悪い点を言えば、最初の新曲群にもうちょっとパンチのある曲があっても良かったかなと思う点です。曲自体は良かったのですが、最初のピークを作るにはちょっと足りなかったかなと思います。もう一つは、レン君とリンちゃんた達のあとにいつもの流れで「shake it」を入れたくなかったのはわかるのですが、今回の位置は強引過ぎたと思います。流れぶつ切れで残念でした。

モージュールも大幅投入

ミクさん達の衣装も新曲と合わせ、ライブでは初の物が多く投入されました。「どりーみんチュチュ」の衣装もいつもの大人びたものでなくかわいい系で、繰り返すようになりますがルカさんが本当にキュートでした。良いとこのお姉さんって感じで最高でした。

以前にも演奏されたことのある「ラズベリー*モンスター」では、衣装の前回ノーマル衣装とは違うもので新鮮味を与えてくれました。比較的簡単にモジュールの変更が出来るのであれば、以前にも演奏された曲は積極的に新衣装を投入してくれるようにすると楽しいと思います。

演出もサッパリ目

照明類はディラッドボードを中心に円形に配置されていました。照明の数も若干少なかったのあると思いますが、配置の関係でサッパリ目の印象を受けました。

会場の天井が緩やかな曲面になっていたものの平面にちかったため、天井にあたる照明はかなり綺麗投影できていました。

プロジェクターは横に7基並べ、そのうち3基を位置に合わせて使うという形だったようです。ディラッドボードは小さめのものを数多く並べていました。ディラッドボートの繋ぎ目が開演前はくっきりで心配でしたが、ミクさん達がいつも以上安定してくっきり映り繋ぎ目も気にならなかったので良かったです。照明類がシンプルな印象で映像がクッキリだったので、ルカさんのDJテーブルのような映像上のオブジェクトはいつも以上に強調出来ていたと思います。

良かったけどパンチが欲しかった

総評としてはタイトル通り良かったけどパンチが欲しかったという印象です。今年は積極的に新曲や新衣装を取り入れたにも関わらず、演出も悪いところあまり無かったと思います。ライブとしての完成度は間違いなく高いものでした。ただ、ちょっとさっぱり目だったので、ガツンと来るようなパンチが欲しかったなという印象です。

悪いところも書いてみたものの、安定して良いライブが続いています。なのに長年ライブを見ていると、慣れてしまっている感があります。贅沢なことを言いますが来年はミクさん誕生10周年の年なので、久々に頭から火が出るようなインパクト期待したいです。

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2016年9月9~11日の日程で行われたマジカルミライ2016の企画展についてレポートします。

大幅に進化したVRライブ

Play Station VRと初音ミクコラボヘッドフォン
Play Station VRと初音ミクコラボヘッドフォン
昨年のマジカルミライの企画展でもデモのあったPlay Station 4のVRライブですが、内容としては去年と同じくミクさんのライブを眺めるのが中心のものですが、去年と比べると大幅にレベルアップしていました。画面の撮影はできなかったので、文字でレポートします。

まずゲーム内容ではなくVRゴーグル本体です。目の焦点を合わせるために細かく調節できるのですが、昨年はメガネ装着状態だと上手く装着することが出来なかったのですが、今年はメガネ装着状態でも問題なく使用可能になりました。これでひとまずメガネ族は安心です。

次にグラフィックの大幅な向上です。去年はヴァーチャルライブ会場のオブジェクトは、どこか貧相なものでした。それが今回は見違えるほど向上していました。本体は隠されていたのですが、もしかしたらPS4 Proだったのかもしれません。VRゴーグルの解像度がまだまだ荒いので、そういう面ではまだ見た目の悪さはありますが、CG自体の質は十分実用レベルに達したと思います。

最後に肝心のゲーム内容でしたが、最高の一言です。ゲーム開始前に係のお姉さんが去年よりすごく面白くなるといって、ハードルを自ら上げてきただけのことはありました。内容は昨年と同じく、PS moveを振ってミクさんのライブを盛り上げるというものですが、立ち位置が増えて大幅に楽しめるものとなっています。ヘッドトラッキングで視野自体は360度ですが、昨年は最前から3列目ぐらいからと、ステージ上の決まった位置からミクさんを眺める感じでした。今年はステージ最前列・右・左と、二階席、ステージ上の中らから、好きなタイミングで立ち位置を選んでみることが出来るようになりました。この中で最も最高なのは、なんと言ってもステージ上です。ミクさんと鼻先がふれあいそうな感覚になるほどの臨場感です。これだけでVRを買う価値があるんじゃないかと思えるほどでした。強いて言えばゲーム性にまだまだ難ありで、PVとしての要素が強い感じです。本格的に音楽ゲームになったら、もう一段次元が変わりそうです。

クリプトンもVRデモを出展

体感型VR用の椅子SIM VR
Play Station VRはVRゴーグルを中心としたVR体験ですが、VRゴーグルに追加する形で振動や傾いたりする椅子SIM VRを使ったデモをクリプトンの技術チームが行っていました。

ゲームは「町中のミクさんを見つける・音楽ゲーム」の二種類から一つを選ぶ形で、おすすめのほうだった町中のミクさんを見つけるゲームをやってみました。内容は大型ロボ?に乗り込み町中に隠れたミクさんを探すというものです。率直に行ってゲーム自体はSonyのものと比べる劣るのですが、椅子自体が傾いたり振動したりするので加速感を感じて実際にロボットに乗っている感じがします。技術デモを行う前に係の方が、ジョイスティックで視点を変えるのでなくヘッドトラッキングで横に向くと酔うと言っていたのですが、本当になかなかのものでした。わざと横へ向いてみましたが、ゲームを終えた後足が震えるぐらい酔いそうになりました。3Dゲーム酔いするほうどうはないので、酔いやすい人は無理だと思います。

フィギュアもロボの時代へ?

ボークスの動く大型フィギュア「ドルフィハニー」と、グッドスマイルカンパニーがiDollとコラボした動く小型フィギュア「HATSUNE MIKU by iDoll x Nendoroid」が展示されていました。

動くドルフィー「ドルフィハニー」
動くドルフィー「ドルフィハニー」
この「ドルフィハニー」はMMDデータを元に、好きにフィギュアを動かすことが出来ます。動きとしては少しゆっくりで、ゼンマイで動く人形のような趣のある動き方をします。開発者はSONYのAIBOの開発に関わっていた方です。

HATSUNE MIKU by iDoll x Nendoroid
HATSUNE MIKU by iDoll x Nendoroid
「HATSUNE MIKU by iDoll x Nendoroid」はねんどろいどサイズの稼働フィギュアです。「ドルフィハニー」のようにゆっくり動くのではなく、おもちゃらしくキビキビ動きます。写真では切れてしまっていますが、下の台座に動力が内蔵されています。

今回二つの稼働フィギュアが出展されましたが、コンセプトがだいぶ違うようです。世間ではpepperのような人型ロボットが社会に進出し始めましたが、フィギュアもロボットの時代へ近づいているようです。

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