2016年9月11日日曜日

マジカルミライ2016ライブ編 今年はサッパリ目

マジカルミライ2016のライブが2016年9月10日と11日に行われました。私も二日間昼公演参加したので、レポートをお届けします。

初音ミク「マジカルミライ 2016」テーマイラスト

今回の会場は幕張メッセ

昨年は武道館で行われたライブですが、今年2016年は千葉県にある幕張メッセ国際展示場 9-11ホールで行われました。

ライブ用の会場ではなかったのですが、音響はまずまずでした。中央付近であれば比較的良好な音声となっていて、元々が展示場ということを考えるとかなり頑張ったのではないでしょうか。

一新されたセットリスト

曲名/作曲者/ボーカル名

01-39みゅーじっく!(マジカルミライ2016テーマ)/みきとP/初音ミク(新)
02-ゴーストルール/DECO*27/初音ミク(新)
03-ヒビカセ/GigaReol/初音ミク(新)
04-Strangers/Heavenz/初音ミク(新)
05-すろぉもぉしょん/ピノキオピー/初音ミク(新)
06-独りんぼエンヴィー/koyori(電ポルP)/初音ミク
07-タイムマシン/1640mP/初音ミク
08-Hello, Worker/KEI/巡音ルカ
09-どりーみんチュチュ/emon/巡音ルカ(新)
10-愛Dee/Mitchie M/初音ミク・巡音ルカ
11-ドクター=ファンクビート/nyanyannya/KAITO(新)
12-Nostalogic(MEIKO-SAN mix)/yuukiss/MEIKO
13-どうぶつ占い/すこっぷ/初音ミク
14-Calc./ジミーサムP/初音ミク(新)
15-ウミユリ海底譚/n-buna/初音ミク(新)
16-テレカクシ思春期/HoneyWorks/鏡音レン(新)
17-スイートマジック/Junky/鏡音リン(新)
18-リモコン/じーざす(ワンダフル☆オポチュニティ!)/鏡音リン・鏡音レン
19-Baby Maniacs -Eight Mix-/八王子P/初音ミク(新)
20-ラズベリー*モンスター/HoneyWorks/初音ミク(新)
21-39/sasakure.UK×DECO*27/初音ミク
22-shake it!/emon/初音ミク・鏡音リン・鏡音レン
23-ray/藤原基央/初音ミク(新)
-アンコール-
24-Satisfaction/livetune/初音ミク(新)
25-なりすましゲンガー/KulfiQ/鏡音リン・初音ミク
26-Hand in Hand(マジカルミライ2015テーマ)/livetune/初音ミク
※(新)マークはSEGA、マジカルミライ、ミクパ系のライブでは初演奏の曲(私が覚えてる範囲なので間違っていたらご指摘ください。)

今年はセットリストに多くの新曲が組み込まれました。テーマ曲である「39みゅーじっく」を筆頭に、新曲ラッシュでした。今まで同じ曲の多かったミクさん以外のボカロ達にの曲も新曲になりました。特に同じ曲ばかりだったKAITO兄さんもやっと新曲が投入されました。個人的に好きだな「Calc.」が入ったのは本当に良かったですここまで大幅な一新は結構な手間だったと思うので、製作者の方々は苦労が多かったと思います。

全体的な傾向として、簡単にノリやすい曲が多かった印象です。なので、新曲は初見であったものの簡単にリズムに乗れました。新曲が多かった分簡単にノリやすい曲を中心にしたのは、良かったと思います。

ルカさんは今まで大人びた感じの曲が多かったのですが、「どりーみんチュチュ」はかわいい系の曲でルカさんの新たな一面が引き出されたと思います。ルカさんが最高にキュートでした。

ラストの曲ではBUMP OF CHICKENとのコラボ曲「Ray」が入りました。色々と賛否のあった曲ですが、ライブではミクさんの声オンリーのバージョンでした。私はミクさんもBUMPも大好きでコラボ自体は嬉しかったのですが、曲に関してはBUMPボーカルの藤原さんとミクさんの声を同時に歌わせるのはいまいちマッチしていなかったと感じていたので、今回のミクさんオンリーバージョンのほうがすっきりしてい良かったと思いました。

セットリスト関係で悪い点を言えば、最初の新曲群にもうちょっとパンチのある曲があっても良かったかなと思う点です。曲自体は良かったのですが、最初のピークを作るにはちょっと足りなかったかなと思います。もう一つは、レン君とリンちゃんた達のあとにいつもの流れで「shake it」を入れたくなかったのはわかるのですが、今回の位置は強引過ぎたと思います。流れぶつ切れで残念でした。

モージュールも大幅投入

ミクさん達の衣装も新曲と合わせ、ライブでは初の物が多く投入されました。「どりーみんチュチュ」の衣装もいつもの大人びたものでなくかわいい系で、繰り返すようになりますがルカさんが本当にキュートでした。良いとこのお姉さんって感じで最高でした。

以前にも演奏されたことのある「ラズベリー*モンスター」では、衣装の前回ノーマル衣装とは違うもので新鮮味を与えてくれました。比較的簡単にモジュールの変更が出来るのであれば、以前にも演奏された曲は積極的に新衣装を投入してくれるようにすると楽しいと思います。

演出もサッパリ目

照明類はディラッドボードを中心に円形に配置されていました。照明の数も若干少なかったのあると思いますが、配置の関係でサッパリ目の印象を受けました。

会場の天井が緩やかな曲面になっていたものの平面にちかったため、天井にあたる照明はかなり綺麗投影できていました。

プロジェクターは横に7基並べ、そのうち3基を位置に合わせて使うという形だったようです。ディラッドボードは小さめのものを数多く並べていました。ディラッドボートの繋ぎ目が開演前はくっきりで心配でしたが、ミクさん達がいつも以上安定してくっきり映り繋ぎ目も気にならなかったので良かったです。照明類がシンプルな印象で映像がクッキリだったので、ルカさんのDJテーブルのような映像上のオブジェクトはいつも以上に強調出来ていたと思います。

良かったけどパンチが欲しかった

総評としてはタイトル通り良かったけどパンチが欲しかったという印象です。今年は積極的に新曲や新衣装を取り入れたにも関わらず、演出も悪いところあまり無かったと思います。ライブとしての完成度は間違いなく高いものでした。ただ、ちょっとさっぱり目だったので、ガツンと来るようなパンチが欲しかったなという印象です。

悪いところも書いてみたものの、安定して良いライブが続いています。なのに長年ライブを見ていると、慣れてしまっている感があります。贅沢なことを言いますが来年はミクさん誕生10周年の年なので、久々に頭から火が出るようなインパクト期待したいです。

関連記事
マジカルミライ2016企画展編 VR&ロボの時代?
マジカルミライ2015を振り返る ライブ編

2016年9月10日土曜日

マジカルミライ2016企画展編 VR&ロボの時代?

2016年9月9~11日の日程で行われたマジカルミライ2016の企画展についてレポートします。

大幅に進化したVRライブ

Play Station VRと初音ミクコラボヘッドフォン
Play Station VRと初音ミクコラボヘッドフォン
昨年のマジカルミライの企画展でもデモのあったPlay Station 4のVRライブですが、内容としては去年と同じくミクさんのライブを眺めるのが中心のものですが、去年と比べると大幅にレベルアップしていました。画面の撮影はできなかったので、文字でレポートします。

まずゲーム内容ではなくVRゴーグル本体です。目の焦点を合わせるために細かく調節できるのですが、昨年はメガネ装着状態だと上手く装着することが出来なかったのですが、今年はメガネ装着状態でも問題なく使用可能になりました。これでひとまずメガネ族は安心です。

次にグラフィックの大幅な向上です。去年はヴァーチャルライブ会場のオブジェクトは、どこか貧相なものでした。それが今回は見違えるほど向上していました。本体は隠されていたのですが、もしかしたらPS4 Proだったのかもしれません。VRゴーグルの解像度がまだまだ荒いので、そういう面ではまだ見た目の悪さはありますが、CG自体の質は十分実用レベルに達したと思います。

最後に肝心のゲーム内容でしたが、最高の一言です。ゲーム開始前に係のお姉さんが去年よりすごく面白くなるといって、ハードルを自ら上げてきただけのことはありました。内容は昨年と同じく、PS moveを振ってミクさんのライブを盛り上げるというものですが、立ち位置が増えて大幅に楽しめるものとなっています。ヘッドトラッキングで視野自体は360度ですが、昨年は最前から3列目ぐらいからと、ステージ上の決まった位置からミクさんを眺める感じでした。今年はステージ最前列・右・左と、二階席、ステージ上の中らから、好きなタイミングで立ち位置を選んでみることが出来るようになりました。この中で最も最高なのは、なんと言ってもステージ上です。ミクさんと鼻先がふれあいそうな感覚になるほどの臨場感です。これだけでVRを買う価値があるんじゃないかと思えるほどでした。強いて言えばゲーム性にまだまだ難ありで、PVとしての要素が強い感じです。本格的に音楽ゲームになったら、もう一段次元が変わりそうです。

クリプトンもVRデモを出展

体感型VR用の椅子SIM VR
Play Station VRはVRゴーグルを中心としたVR体験ですが、VRゴーグルに追加する形で振動や傾いたりする椅子SIM VRを使ったデモをクリプトンの技術チームが行っていました。

ゲームは「町中のミクさんを見つける・音楽ゲーム」の二種類から一つを選ぶ形で、おすすめのほうだった町中のミクさんを見つけるゲームをやってみました。内容は大型ロボ?に乗り込み町中に隠れたミクさんを探すというものです。率直に行ってゲーム自体はSonyのものと比べる劣るのですが、椅子自体が傾いたり振動したりするので加速感を感じて実際にロボットに乗っている感じがします。技術デモを行う前に係の方が、ジョイスティックで視点を変えるのでなくヘッドトラッキングで横に向くと酔うと言っていたのですが、本当になかなかのものでした。わざと横へ向いてみましたが、ゲームを終えた後足が震えるぐらい酔いそうになりました。3Dゲーム酔いするほうどうはないので、酔いやすい人は無理だと思います。

フィギュアもロボの時代へ?

ボークスの動く大型フィギュア「ドルフィハニー」と、グッドスマイルカンパニーがiDollとコラボした動く小型フィギュア「HATSUNE MIKU by iDoll x Nendoroid」が展示されていました。

動くドルフィー「ドルフィハニー」
動くドルフィー「ドルフィハニー」
この「ドルフィハニー」はMMDデータを元に、好きにフィギュアを動かすことが出来ます。動きとしては少しゆっくりで、ゼンマイで動く人形のような趣のある動き方をします。開発者はSONYのAIBOの開発に関わっていた方です。

HATSUNE MIKU by iDoll x Nendoroid
HATSUNE MIKU by iDoll x Nendoroid
「HATSUNE MIKU by iDoll x Nendoroid」はねんどろいどサイズの稼働フィギュアです。「ドルフィハニー」のようにゆっくり動くのではなく、おもちゃらしくキビキビ動きます。写真では切れてしまっていますが、下の台座に動力が内蔵されています。

今回二つの稼働フィギュアが出展されましたが、コンセプトがだいぶ違うようです。世間ではpepperのような人型ロボットが社会に進出し始めましたが、フィギュアもロボットの時代へ近づいているようです。

関連記事
マジカルミライ2016ライブ編 今年はサッパリ目
マジカルミライ2015を振り返る 企画展編